
オープンな展開で仕留めきれないツケ
まずはボールを持つのはフェネルバフチェ。ゲンドゥージが後方に残り、カンテが前に進撃するという前後分断のスタイルから一気に敵陣に入っていく。
スラビア・プラハは後方に1枚余らせながらのマンツーベース。1枚は保険を持っておきたいというスタンスでフェネルバフチェを迎撃する。
しかしながら、先制点はフェネルバフチェ。アイドゥンのミドルで一気にこじ開けに成功。あくまで1on1で負けないのがマンツーの基本なので、スラビア・プラハとしてはこれをやられてしまったら立つ瀬がないという失点の仕方となってしまった。
もう1つ、序盤の得点となったグリーンウッドもスラビア・プラハの泣きどころ。ファジーに中盤に降りていくグリーンウッドに対して、どこまで追いかけていくかが曖昧。ここは後方に1枚余らせるという腹の括らなさが要因。自由を与えてミドルを放たれてしまうこととなった。
だが、マンツーの意味合いがある形でスラビア・プラハは反撃。後方でゲンドゥージのパスミスをかっさらったプロボドが隙を突いてゴールを返す。開始15分で3得点が飛び交う立ち上がりとなった。
得点が飛び交った中でも展開は同じ。基本的にはフェネルバフチェが押し込んでいく形。前後分断でスラビア・プラハの中盤を空洞化させながらボールを回収し、敵陣に入っていく。スラビア・プラハとしては圧力をかけられたタイミングで押し上げることで反撃の機会を狙っていく。
後半も組み合う格好。後方に浮く選手と前に人数をかける形からフェネルバフチェが仕掛けていく。スラビア・プラハはミス待ちという感じ。プレスのテンポが一歩遅れてしまい、フェネルバフチェのホルダーに自由を与える。
ただし、押し込むことができればスラビア・プラハにもチャンス。サイドからの三人称の攻撃に対して、フェネルバフチェはついていくことができず。押し下げから自由なクロスを上げるところまでは許容。スラビア・プラハとしてはフィニッシュの精度がついてこないのが痛かった。
オープンな展開が続く中でフェネルバフチェはルカクを投入。これで一気に展開を傾けたいところだが、思ったよりも主導権を引き寄せられず。好機は演出するが、スラビア・プラハの好機もそれなりにあるという状態は変わらなかった。
そして、打ち合いになった終盤に試合を動かしたのはフェネルバフチェ。右サイドからのクロスにカチョルがアクロバティックに合わせて同点。これまでのシュート精度のマイナスを全てここに取っておいたかのようなスーパーな一撃で追いつく。終始優勢に進めていたフェネルバフチェにとっては、同点という痛恨の結果を引き寄せることになってしまった。
ひとこと
オープンな流れならフェネルバフチェが3点目を引っ張ってきたかった。
試合結果
2026.10.20
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第3節
フェネルバフチェ 2-2 スラビア・プラハ
シュクリュ・サラジオウル・スタジアム
【得点者】
FEN:4′ アイドゥン, 11′ グリーンウッド
SLP:15′ プロヴォド, 90′ カチョル
主審:リカルド・デ・ブルゴス
