
勝ちに不思議の勝ちあり
セルハースト・パークにグラスナーが帰還。クラブに初めてのメジャータイトルをもたらした名将はパレスの天敵を率いる形で凱旋。未だ、フォレストはプレミアの舞台においてパレスに敗れたことはない。
そんな相性はいきなり得点という形で反映。カライリのパスミスを仕留める形でハイプレスを完結したフォレスト。早々に先制点を奪うことに成功する。
試合は基本的には3-4-2-1のミラーフォーメーションで進行するが、先行したフォレストの方がこの仕組みを積極的に使っていく形。パレスはGKを絡めたり、あるいは最終ラインが4バック気味に組むなどしながら、相手のプレスを回避しにいく。
最終ライン付近では相手を外すことができていたパレスだが、ミドルゾーンではフォレストがスライドを間に合わせていた印象。中盤でパスを引っ掛けるシーンが増える。不思議だったのはこの試合のパレスはパスを引っ掛けてしまったとしても、そこからこぼれたボールを拾って前に進むことができていたこと。フィフティーのボールがやたらとパレスの方に転がっていた印象だ。
中盤を外して前に進むことさえできれば、ここからチャンスは作れていたクリスタル・パレス。鎌田の左右への展開からラーセンが決定機を迎えるなど、チャンスメイクには事欠かない。
しかし、より色濃いチャンスを作ることができていたのはリードしているフォレストの方。5-4-1で構えて前からプレスをかけてこないパレスに対して、ライン間にパスを差し込みながら前進。ポストから左サイドに展開することでチャンスを作っていく。
だが、パレスよりも明らかに多い決定機を仕留めることができず。ベニテスの超反応でのセーブがなんとか試合を1点差に繋ぎ止める。
この繋ぎ止めた希望が火を噴いたのは前半終了間際。41分に相手に引っ掛けながらのパスワークを完結させたのは鎌田。待望のプレミアリーグでの初ゴールが試合の流れを完全に変える。
ペースを握ったパレスは攻勢に出るとセットプレーから追加点。レルマのゴールで逆にリードを取ってハーフタイムを迎える。
前半の内容を見るとリードで後半を迎えることができていたのが不思議だったクリスタル・パレス。後半の頭もフォレストがラッシュをかけながら同点ゴールを狙っていく内容だ。
しかし、流れを変えたのはまたしてもゴール。ピノの一撃でパレスがリードを広げるとフォレストの攻撃ムードは一気に沈静化。相手に引っ掛けても自分のところにボールが返ってくるという今日のパレスらしい不思議さを象徴するようなゴールだった。
終盤はフォレストが主導権を握り返すが、時はすでに遅かった感。英雄を返り討ちにして、天敵相手に見事な逆転勝利を飾ることに成功したパレスだった。
ひとこと
勝ちに不思議の勝ちありを体現するような試合だった。
試合結果
2026.10.11
プレミアリーグ 第6節
クリスタル・パレス 3-1 ノッティンガム・フォレスト
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:41′ 鎌田大地, 45+4′ レルマ, 59′ ピノ
NFO:3′ エンドイェ
主審:ピーター・バンクス
