
大騒動をよそにアンフィールドを制圧
ピッチ外での大騒動を経て3週間ぶりのリーグ戦に臨むシティ。アンフィールドに駆けつけたファンはバナナの風船を持ち込み、チームを盛り立てるサポートをしてみせた。
迎え撃つアンフィールドのリバプールファンは凄まじい圧力。シティがボールを持つたびに大音量のブーイング、リバプールが奪うたびに大歓声。普段から雰囲気がいいスタジアムだが、この日は明らかに一段上のパワーを発していた。
リバプールはサイドからきっちりと奥を取るスタート。右サイドを中心に背後を取っていく。ミドルゾーンにおいてはフラフェンベルフのキャリーもアクセントになっており、シティのプレスを回避するところから攻撃を一気に加速させていく。
攻撃の機会を得たリバプールではあったが、仕上げるところまでは至らず。序盤のラッシュはドンナルンマを中心とした守備でシティに抑え込まれてしまう。
15分が経つとシティが少しずつ保持を敢行するように。セメンヨ、エンジアイというWGから仕掛けてボックス内にボールを入れていく。リバプールもWGからの仕掛けが攻撃の中心。どちらのチームもWGからの仕掛けのクオリティ次第という状況に。
この流れの中で悪い意味で目についてしまったのはバルコラ。1on1を仕掛ける舞台自体は味方に整えてもらったものの、シティの守備者がサポートに来て1on2になるまで仕掛けることはできず。味方を引き寄せたことを特に左サイド全体でカバーするような動きもなかったので、時間をかけてただただ潰されてしまう場面が多かった。
対面との駆け引きという意味ではバルコラに比べると、シティのWG陣は1on1をなんとかできそうな雰囲気はあった。しかしながら、インサイドとのつながりやサイドとの連携という意味では充実度はもう一つ。リバプールに比べると押し込む頻度が少なかったこともあり、得点に直結する機会を作ることはできず。序盤のアンフィールドの圧力というハイライト以降はなかなかチャンスという意味での見どころが少なめの前半だった。
後半も立ち上がりを思い出すようにリバプールはハイプレスから攻勢に。中盤のカットからスピーディに攻撃を完結しにいく。WGに展開してしまうと決め手に欠けるという前半の反省を活かすように、縦に速く仕留める意識を持ちながら攻撃を仕上げにいく狙いだ。
非保持からリズムを掴む攻撃の完結はミドルシュートラッシュ。ブロックの外からオープンになったところでガンガンシュートを放っていく。しかしながら、ドンナルンマ相手に遠距離から穴を開けるのは骨の折れる作業。なかなかこじ開けることができないまま時間が過ぎていく。
そうした中で流れを変えることになったのはドクの投入だろう。右に移ったセメンヨも含めて、この時間からシティのWGは懐の深さを見せるように。相手を背負いながらの反転でマークを剥がし、リバプールのセンターラインにカバーを強いる場面が目立っていく。
敵陣でもドク→オライリーというラインが成立したことで、ラインを押し下げながらの攻撃が機能するように。どこからでも崩壊してもおかしくない流れを作ると、リバプールはまんまとこの流れにハマってしまうことに。この日好調だったフラフェンベルフが2枚の警告で退場。アラウホを剥がして加速するドクに対して思わず体が反応してしまい、リバプールは10人となる。
攻め筋を確立したシティが一番欲しかった「攻撃の機会」を担保する数的優位を確保できたことで試合は一方的に。ドクの仕掛けに合わせたハーランドをきっかけに一気に3得点を決めてアンフィールドを沈黙に陥れる。
ピッチ外の騒動の余波を感じさせないパフォーマンスを見せたシティ。虎視眈々と反撃の機会を待ちつつ、一気に牙を剥いてのアンフィールド制圧に成功した。
ひとこと
優勢ではあったものの、危ういバランスでもあったリバプールなので、こういう傾き方をすると一気にというのは仕方ないかなという感じ。
試合結果
2026.10.11
プレミアリーグ 第6節
リバプール 0-3 マンチェスター・シティ
アンフィールド
【得点者】
Man City:65′ ハーランド, 68′ ドク, 78′ チェルキ
主審:クリス・カヴァナー
