
土壇場の”バグ”が初陣の白星を引き寄せる
W杯明けの初陣は宮城からスタート。まずは半年先のアジアカップを見据えながらという、やや特殊な4年間の始まりの試合はウルグアイとの一戦だ。
まずは両チームともロングキックからスタート。試合が落ち着いたタイミングでボールを持つのは日本。3バックからゆったりとボールを持ちつつ、ウルグアイの守備ブロックに穴を空けにいく。まずは最終ラインの枚数の論理から試合を動かそうとした日本。4-4-2のウルグアイのSHがジャンプするか?がキーとなる展開。
食いついてこなければワイドのCBから対角のフィードを飛ばしてWBから仕掛けていくという流れ。食いついてきたら降りるセンターラインの選手に当てながらSHの背中を狙うようなパスワークを組んでいく。特に鈴木唯人がシャドーを務める左サイドはその傾向が強く、降りながらボールをつなぎきる。
基本的にウルグアイのFWとMFによる日本のCHの管理は杜撰。心臓部にもフリーの選手を作ることができた日本は、再現性を持った対角パスの供給ができる。
相手のプレスの動きによりボールの動かし方を考えていたように思われる日本。狙い通りといえば狙い通りなのかもしれないが、中村の対角パスを受けてあっさりとカットインから沈めた松木には驚き。ニアに走る堂安を囮に、注文通りの切り込んでのミドルを沈めてみせた。
ウルグアイは序盤以降もロングボールを中心。単調にも思える展開ではあるが、オフザボールで異なるレーンを同時に突くなど、前線の走力を活かした分岐の作り方はできていたように思える。
先制したこともあり、日本は5-4-1のミドルブロックに。ウルグアイからすると前線のオフザボールのルートはなかなかに見つけづらい展開となった。
なかなか攻め筋が見つからない状況のウルグアイだったが、ジリっとしたハイプレスから同点。早川のビルドアップを咎めたところから同点ゴールを決める。日本からすると、単純にどのルートを使ってショートパスでのプレス回避をするかという意思統一と、早川のパスのズレが積み重なってしまったシーンのように見えた。
後半になると、ウルグアイのハイプレスが刺さるように。前半と異なり、SHが3人目のプレスに行く動きに対して後方が連動するようになり、日本はなかなか呼吸ができない展開となった。
敵陣でボールを奪い、そこから連続的な攻撃を続けていくウルグアイ。インサイドでの距離が近いパス交換も手応えのある状況を作ることに成功し、前半よりも一段日本のゴールを脅かしていく。
日本は落ち着いてボールを持てる状況でもパスミスが出てしまい、リズムを掴みきれず。交代で入った鎌田や伊東といった経験豊富な選手たちにそういった事象が見られたのが、日本としては辛い部分だったと言えるだろう。そうした中でブロックの内側と外側でバランスよく受けて試合を落ち着かせた久保の存在はありがたいものだった。
キャリアが豊富な交代選手が入ったことで、日本はウルグアイのプレースピードには少しずつついていけるようになった。シャープな縦パスと危険なロストが隣り合わせな展開が続いていたが、最終的には交代で入った塩貝がゴール。上田とのワンツーから角度のあるところから仕留める。直前にチャンスを潰してしまったシーンを挽回する一撃でリードを奪う。
さらには後半追加タイムには上田が追加点。抜け出したところから相手のGKを見て、したたかな一撃を仕留めてみせた。
終盤の2発で押し切ることに成功した日本。2030年へのリスタートを白星で飾った。
ひとこと
塩貝、どういう風に進んでいくんだろう。バグは必要だけども、バグだけで食っていけるかっていうと難しいところ。
試合結果
2026.9.24
キリンチャレンジカップ
日本 3-1 ウルグアイ
宮城スタジアム
【得点者】
JPN:11′ 松木玖生, 90+1′ 塩貝健人, 90+6′ 上田綺世
URU:42′ マキシミリアーノ・アラウホ
主審:アレクサンダー・キング
