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「コパアメリカ2021ハイライト」~Group A Match day 2 アルゼンチン×ウルグアイ~ 2021.6.18

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■王様は王様らしく

2戦目からの登場になったウルグアイ。おなじみの4-4-2をこの試合でも採用。就任15年目のタバレス監督と、スアレスとカバーニの2トップは依然健在である。

    ビルドアップにおいては2-3-5の変形をするウルグアイ。2CBに対してCHが段差上にポジションとりながら角度をつける。ウルグアイの前線は中央密集が基本線。スアレス、カバーニを中心に中央にわらわら人が集まる形はワールドカップと同じくウルグアイのトレードマークである。

 一方のアルゼンチンは正反対のアプローチといっていいだろう。あまり強引に押し込むことはせず、ピッチを幅広く使いつつ、カウンターで仕留めることを狙う。前線は斜めの動きを数多く取り入れたオフザボール勝負。広いスペースを縦横無尽に動き回るアタッカーでかく乱する。

 ボールの持ち運び役はメッシ。中盤に降りてきたメッシがボールを受けると、それに合わせて動き出した前線のアタッカーをメッシが使うという流れである。このアルゼンチン代表は自分が見てきた中では最もメッシがやりやすそうなアルゼンチン代表だなと感じた。周りの人がちゃんとメッシを王様に仕立て上げられるというか。派手さはないけど、堅実で泥のように走るアルゼンチンの方が大概めんどくさいのである。そんなアルゼンチンは王様であるメッシのショートコーナーから先制。アンカーのギド・ロドリゲスにとっては嬉しい代表初ゴールとなった。

 アルゼンチンの強みをもう1つ挙げるとしたら守備の堅さである。押し込まれた状態での跳ね返しにあまりストレスを感じないチームのように見える。サイドアタッカーもきっちり自陣まで下がる。守備においてもめんどくさいことをサボらない。

 後半はコレアでプレス強化、ディ・マリアで運び強化と控え選手を軸に部分的に交代で強化を図るアルゼンチン。たまにドリブル一辺倒で急ぎすぎていると感じたら、デ・パウルが落ち着かせる。最強ではないけど堅実である。

 一方のウルグアイは定点攻撃はできていたが、いかんせんポジションチェンジが少なくやや攻撃が硬直気味だった。大外から相手を外した状態でクロスを入れられたのは70分手前の決定機くらい。以降は押し込む時間こそ増えるものの、決定的な得点機会を得ることもできなかった。

 堅実なアルゼンチンが前半のリードを活かして逃げ切り。先行を許すとめんどくさいチームであることをよく知らしめた一戦だった。

試合結果
アルゼンチン 1-0 ウルグアイ
マネガリンチャ・スタジアム
【得点者】
ARG:13′ ロドリゲス
主審:ウィルトン・サンパイオ

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