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「Catch up J1 League」~2022.7.10 J1 第21節 セレッソ大阪×横浜F・マリノス ハイライト

■2つのアクシデントが首位撃破を阻止

 首位を快走している横浜FMに対するは上位を相手に回して続々と結果を出しているC大阪。今最もJで勢いがあるといっても過言ではない両チームの対戦である。その勢いを体現するかのように両チームのぶつかり合いは火花が散るような激しいものだった。

 攻守の切り替えが早いトランジッション合戦の様相を呈しており、その形から決定機まで持って行く縦への早さを持っている。その上で、2列目からのプレッシングの寄与も激しく、中盤には時間が与えられない状態に。非保持側は保持側の時間を奪い合う形を意図していたのもテンポが上がる一員である。

 C大阪は比較的安全第一。ボールを2トップに当てて何とかキープしてもらう形でチャンスメイクを行う。攻撃に厚みを加える意識を持っているため、サイドの選手の攻め上がりの時間を何とかCFで稼いでもらう形である。毎熊、山中、松田などが上がる時間をかせぐことができればクロスを上げて攻撃が完結という流れまで持っていける。

 一方の横浜FMはより直線的。プレスに相手を引き込むようにしながら、2列目の選手がボールを引き出してパスを引き出したところで加速。一気にゴールに向かう。この一連で特に破壊力を発揮していたのはエウベル。ヨニッチをも振り切るスピードでC大阪のバックラインを蹂躙し、ハイラインの破壊を続けていた。

 互いに目まぐるしく動く強度ゲーの中で先制したのはC大阪。きっかけになったのはハイプレスだ。藤田へのショートパスをカットし、発動したショートカウンターを最後は加藤が沈めて先制する。

 先制点以降の横浜FMはより敵陣に押し込んでから攻める機会が増加。サイクルを回すというよりも中央でフリーの選手を作りながらスイッチを入れるタイミングを探るボール回しをしていたのが印象的だった。一方のC大阪もロングカウンターから反撃を繰り出しており、ゲームバランスは変われど一進一退の攻防は続く前半となった。

 後半も横浜FMが押し込む時間が比較的長い状況に。横浜FMはサイドを大きく変える動きは少なく、C大阪はサイドに誘導しながら封じるという構図だったので、どちらかといえば相性的にはC大阪側に分があるかな?という流れではあったが、横浜FMはポジションを入れ替えながらフリーの選手を作ることをサボらなかったので、決してボールを持たされている状況にはならなかった。

 一方のC大阪も隙あらばラインをあげる構えを見せるあたりは好調のチームだなという感じ。悪い流れの時に抵抗しながら自分たちのスタイルを出せるのはチームとしていいタームを迎えているのだとひしひしと感じる。

 交代選手を投入しながら強度を維持する両チーム。その中でひときわアクセントになったのはパトリッキ。SBの裏から陣地回復の立役者になると、2点目の起点としても大きな働き。カウンターからパトリッキ→毎熊→タガートとつなぎ追加点を奪う。

 ここから横浜FMは比較的早い段階で放り込みを敢行するように。アンデルソン・ロペスの投入など前線にパワーを増す采配でC大阪を追い立てる。

 2点のリードを得たC大阪だったが2つのアクシデントがここから彼らを襲うことになる。1つ目がタガートの負傷交代である。得点を取ったタガートであったが、76分に負傷交代でピッチを退くことになってしまう。

   そして2つ目は山中の三重罰である。思わず手が出てしまったのであろうが、足にアプローチできていないのならば一発退場は妥当。ボールに一足早く反応した仲川の完全勝利である。ここで地味に効いたのが残りの交代枠。ベンチに残された西尾を投入することができればより残り時間を耐えられる確率は上がったはず。タガートを失ったアクシデントで交代枠を使い切ってしまったことがC大阪にとっては痛恨となってしまった。

 1点差まで追い上げた後の横浜FMはやたら冷静だった。本来ならばガンガンモードにより舵を切るところなのだが、「10人なら崩せる」という自信があるのか、ここにきてもう一度丁寧にサイドを破壊しながらのボールを回しをしていたことがとても不気味に見えた。

 その自信は同点ゴールという形で結実。1分前にはシュートを外して頭を抱えていたレオ・セアラが同点ゴールを奪ったのも個人的にはとても印象的だった。2つのアクシデントに見舞われたC大阪に自信たっぷりの横浜FMが最後に肩を並べる。そんなスリリングな90分だった。

試合結果
2022.7.10
J1 第21節
セレッソ大阪 2-2 横浜F・マリノス
ヨドコウ桜スタジアム
【得点者】
C大阪:31′ 加藤陸次樹, 63′ アダム・タガート
横浜FM:84′(PK) 90+2′ レオ・セアラ
主審:西村雄一

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