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「Catch up U-23日本代表」~AFC U-23アジアカップ グループステージ 準々決勝 日本×韓国~ 2022.6.12

■2人の鈴木の活躍でベスト4へ

 どちらもビルドアップは狙いを持ちながらボールを動かしていた。非保持においては4-2-3-1のような形がメインの韓国は保持では4-3-3を採用。アンカーのヒョンソクがサリーをすることで日本の2トップのプレスを回避していく。

 日本はSBを片上げするアシメの形。右サイドはSBの半田が最終ラインに入り、大外には藤尾。逆サイドのSBである加藤は大外で幅を取りながらのオーバーラップが多かった。

 どちらもショートパス志向が強い中で、より効果的に前進が出来たのは日本の方である。理由はアタッキングサードにおけるボール運びが日本の方が優れていたからである。

 左のHSに陣取る細谷は縦パスが入ると強引にゴールの方に向かっていく推進力で勝負。逆に右に流れることが多かった鈴木唯はライン間で反転して前を向く状態を作ってから勝負という形。日本はこの2人にボールを届けることができれば大きなチャンスを迎えることができる。

 押し込む機会が多かった日本に先制点という花を添えたのは鈴木唯人。直接FKを決めて均衡を破って見せる。テンポは比較的ゆっくりな日本はアタッキングサードの優位をうまく先制点に結びつけることが出来た。

 後半、韓国はライン間への縦パスを増やす。イ・ガンインなどドリブラーにMF-DF間で受けさせる形を作り、ドリブルの持ち上がりから逆襲を狙う。日本は藤田と山本がCHに入っていたが、やや間を埋められない回数が増えた後半は今大会で見せた防波堤ぶりを見せることが出来なかった。

 韓国は左のキュファンも好調。中央の縦パスからドリブルでの進撃と左サイドのクロスを噛み合わせながら日本のゴールに向かっていく。

 劣勢の日本を救ったのは2人の鈴木。攻撃は唯人。劣勢の中からアタッキングサードでの強引な剥がしから細谷のゴールを実質的にアシストすると、その15分後にはカットインの勢いそのまま振りぬくスーパーシュートを披露。先制点を含めた全得点に絡む活躍で韓国を引き離す。

 守備では彩艶。少なくなかった守備機会だったが、がっちりとしたキャッチで韓国の攻撃を寸断。流れを相手に渡さなかった。

 2人の鈴木を主役として反撃の機運を見せた韓国をシャットアウトした日本。宿敵の韓国を下してベスト4に駒を進めた。

試合結果
2022.6.12
AFC U-23アジアカップ
準々決勝
U-23日本代表 3-0 U-23韓国代表
パフタコール・マルカジイ・スタジアム
【得点者】
JPN:22‘ 80‘ 鈴木唯人, 65’ 細谷真大
主審:ハンナ・ハットタブ

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