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「Catch up La Liga」~2023.1.15 スーペルコパ・デ・エスパーニャ 決勝 レアル・マドリー×バルセロナ ハイライト

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ガビとペドリのコンビが決定的な差に

 立ち上がりから両チームとも積極的に前から追いかけまわす流れとなった一戦。バルセロナのプレスはレアル・マドリーの左サイドに厳しくチェックをかける形でスタート。人基準の厳しいプレスでマドリーを追い詰める。

 マドリーは右サイドのカルバハルにボールを届けることができればプレスを回避できる。こちらのサイドはガビが誰についていくかの迷いがあったため、セーフティな前進が可能に。左サイドもクロースが降りてくるなど、基本的にはプレスに対してロングボールに逃げるのではなく、どう立ち向かっていくか?という設計でマドリーの保持は動いていた。

 そんなマドリーも非保持に回れば深い位置からのプレスを行っていく立ちあがり。バルセロナはバックラインが広がりながら外にボールを逃がしつつ、縦のパスコースを模索する形でマドリーのプレッシングに抵抗していく。

 10分もすれば共にプレスも落ち着き、保持で解決策を見つけるフェーズに試合が入る。バックラインの選手もポジションを初期位置から移動することでショートパスによる打開を図っていく。

どちらのチームにとってもキーになったのは相手のMF-DFライン間に入り込むMFの動きである。マドリーでいえば、クロースと対照的に高い位置に入るカマヴィンガが積極的な攻撃参加で前線に厚みをもたらしていた。

 だが、ライン間に入るMFの部分ではバルセロナが優勢。というか、この部分が勝敗を分ける決め手になったといってもいいだろう。デ・ヨングもここに入っていったが見事だったのはガビとペドリのコンビネーションである。流れの中でこの2人が繋がると、バルセロナは非常にスムーズに攻撃が加速する。

 先制点はブスケッツのボール奪取を起点に素早く縦パスを刺すと流れるようなコンビネーションで最後がガビがゲット。ボールを奪ってからの加速の滑らかさは見事でマドリーにはカウンターできっちり差をつける。

 続く2点目は後方のMFでクロースをプレスに誘い出して加速。ブスケッツとデ・ヨングの2人でクロースが留守にしたスペースに侵入すると、最後はレバンドフスキが決めてリードを広げる。

 2点リードで迎えた後半。バルセロナはプレッシングを強化し、さらに試合を支配的に進める。同じくリードを奪われたマドリーもプレッシングから主導権を握り返しに来るが、右サイドを中心にこのプレスを外すと前半も見られた加速で攻撃の主導権を握っていく。

 決定的となった3点目が入ったのは69分。セカンドボールの奪取から左サイドをガビが抜け出すと、最後はペドリが仕留めて同点。ここでも息ぴったりな2人で試合を完全に終わらせる。

 マドリーは終盤にベンゼマが一矢報いるも反撃はここまで。スペイン・スーパーカップは先制点以降、バルセロナのワンサイドゲームで幕を閉じることとなった。

ひとこと

 MFによる高い位置に入り込むポジションの取り直しと連携の部分でマドリーに差をつけたバルセロナ。宿敵相手に見事な完勝を決めた。

試合結果

2023.1.15
スーペルコパ・デ・エスパーニャ 決勝
レアル・マドリー 0-1 バルセロナ
キング・ファハド国際スタジアム
【得点者】
RMA:90+3′ ベンゼマ
BAR:33′ ガビ, 45′ レバンドフスキ, 69′ ペドリ
主審:デ・ブルゴス・ベンゴエチェア

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