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「Catch up Premier League」~2023.3.15 プレミアリーグ 第8節 ブライトン×クリスタル・パレス ハイライト

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いつもと違うパレス、いつもと同じ結果

 M23ダービー、第2ラウンド。ブライトンはCL出場権争いにくらいついていくため、クリスタル・パレスは2023年初めての勝利を挙げるため。それぞれの目的を胸にダービーに臨む一戦である。

 イメージで言えばブライトンがボールを持つ展開になるはずである。だが、この試合においてはブライトンも奪った後非常に縦に早くボールをつけていたため、試合自体がボールが行ったり来たりする流れになっていた。

 パレスのプレッシングもいつもよりは積極的。ミドルゾーンに構えつつ、中盤へのケアはCHが動きながら対応する。しかしながら、こうした移動に対してブライトンのポゼッションは一枚上手。パレスの積極的なスタンスを裏返すようにボールをつなぐことができていた。

 要は陣取り合戦の色が強かったということである。パレスは敵陣で少しでもプレーしたいという意志を感じたし、ブライトンはパレスのWGに対して強気でプレスに行くため高いラインを保つことができている。少しでも相手を押し込んでプレーしたいという意志を感じた試合だった。

 こうした勝負になれば、試合の経過とともにブライトンが優勢になるのは仕方のないことだろう。先制点を決めたのもブライトン。タイトなマークを受けていた三笘がインサイドにカットインして自らのマークを振り切ると裏に走ったマーチにラストパス。2人のWGの優れたオフザボールの動きからウィットワースが守るゴールマウスを破ることに成功する。

 ビハインドで後半を迎えたパレスはドゥクレに代えてエゼを投入。負傷でないならばあまりにもヴィエラらしくない采配。だとすれば、キックオフ前の段階でこの試合の持つ意味は普段と違っていたということかもしれない。

 アタッカーを増員することで逆にブライトンは落ち着いてボールを持てるようになった。攻略のメインとなっているのは左サイド。三笘、マック=アリスター、エストゥピニャンから奥をえぐり、折り返しながらチャンスメイクをする。

 一方でブライトンもプレッシングの強度を落としていたため、パレスもアンカーに入ったロコンガからボールを持てるように。ただし、アタッカー陣同士の連携があまり効いておらず、増員した効果は限定的と言わざるを得ない。

 前半と比べて攻守の局面が分断しやすくなった試合は終盤までブライトンペースで進む。試合の最後にはスティールのミスからパレスは決定機を迎えるが、同点のチャンスを決めきれず。M23ダービーはCL出場権を視野に入れるブライトンが制した。

ひとこと

 両チームの勢いがきっちり出た試合。パレスはいつもと異なる強引なアプローチだったが、それが成果にはつながらず、代表ウィーク前にヴィエラは解任となった。

試合結果

2023.3.16
プレミアリーグ 第8節
ブライトン 1-0 クリスタル・パレス
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:15′ マーチ
主審:ピーター・バンクス

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