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「Catch up Premier League」~2023.4.2 プレミアリーグ 第29節 ニューカッスル×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

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序盤から主導権を握ったニューカッスルが順当勝利で3位浮上

 消化試合数がバラバラで読みにくいCL出場権争いだが、現状このレースを引っ張っているのがこの2チームだろう。ニューカッスルがマンチェスター・ユナイテッドに勝利すれば、さらに競争は混沌とすることになっていく。

 両チームともタイトな中盤を有していることもあり、中盤から簡単に前進は出来ない展開になることはすぐに想像がつくだろう。そうした状況の中でどちらが保持における解決策を持っているかを試される展開になった。

 この争いで優勢に立ったのはニューカッスルの方だった。右のハーフスペースの裏抜けを軸として中盤をすっ飛ばしながらマンチェスター・ユナイテッドのラインを下げる手段を手にすることになる。近頃振るわないリサンドロ・マルティネスのサイドを利用したいというのと、厄介なルーク・ショウの攻め上がりの牽制の両面でこの働きは有効。

 さらには中盤に顔を出す前線の選手にもマンチェスター・ユナイテッドは困惑。数的均衡が保たれていたエリアに顏を出すニューカッスルの選手たちへの対応がわからない状態だった。

 ニューカッスルはイサクが前進のあらゆる局面で活躍。右サイドへの裏抜けと降りる動きを使い分けつつ、クロスに対してエリア内で制空権を握るなど、マンチェスター・ユナイテッドに対して厄介に存在になっていた。

 マンチェスター・ユナイテッドは右のアントニーを軸に攻撃を組み立てていきたいところだが、外を追い越す動き以外のアクションはもう少し欲しいところ。それ以外の選手たちは速い攻撃に傾倒していたが、精度が伴わない日だったこともあり、非常に淡白な時間が過ぎていく。

 ニューカッスルが主導権を握って進んだ前半だが、徐々にマンチェスター・ユナイテッドが保持でニューカッスルの勢いを鎮静化するようになっていく。ハーフタイムに向かってマンチェスター・ユナイテッドはスコアレスドローでの軟着陸を決めた格好になった。

 ここから反撃に出たいマンチェスター・ユナイテッドだが、再び後半はニューカッスルが主導権を握って積極的に攻めていく。後半はシンプルに左サイドのサン=マクシマンを使った仕掛けを軸に、PA内に攻め込んでいく。

 こうなるともうこの日のマンチェスター・ユナイテッドには再び主導権を取り返す力は残っていなかったようである。ニューカッスルが殴り続ける時間が続くと、ついに後半半ばに先制ゴールをゲット。右サイドからの裏抜けとファーへのクロスの折り返しから最後はウィロックが決めて先行する。

 後半もオープンになった時間にはチャンスが巡ってきそうだったマンチェスター・ユナイテッドだが、この日はとにかくアタッカー陣に少ないチャンスを生かせる予感がなし。簡単なミスで攻撃を終わらせることでリズムを作れなかった。

 終盤にはセットプレーで追加点をゲット。交代で投入されたウィルソンが試合を決める一撃でマンチェスター・ユナイテッドを完全に黙らせることに成功する。

 勝利したニューカッスルは3位に浮上。CL出場権争いはより混沌としてくる結果となった。

ひとこと

 コンディションが特にモノをいうサッカーをしている両チームの今のコンディションが全面に出た結果と内容だったといえるだろう。

試合結果

2023.4.2
プレミアリーグ 第29節
ニューカッスル 2-0 マンチェスター・ユナイテッド
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:65‘ ウィロック, 88’ ウィルソン
主審:スチュアート・アットウェル

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