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「Catch up La Liga」~2023.4.29 ラ・リーガ 第32節 レアル・マドリー×アルメリア ハイライト

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大味ながらも反撃を制圧する完勝

 前節、ジローナにまさかの大敗を喫してしまったレアル・マドリー。ここからクライマックスを迎える2つのカップ戦でタイトルを逃さないためにも、早い段階で調子を戻す必要がある。アルメリア戦はそういった使命がある一戦といえるだろう。

 マドリーはボール保持で組み立てるスタート。前節のジローナ戦と比べればはるかに落ち着きがあるゆったりとした立ち上がりを迎えることができていた。

 アルメリアはマドリーの保持に対して受け身のスタンスが強い入りだった。SHは位置を下げて6バック気味で攻撃を受ける準備をする。

 しかしながら、そうした手厚いサイドの守備も打ち破ることができるのがレアル・マドリーである。ミリトン→ヴィニシウスのパスで縦に早いベクトルを打ち出し、アルメリアの守備ブロックが間に合わない状態を作るとヴィニシウスとの1on1からあっさりと突破。ベンゼマに折り返して先制点をゲット。レアル・マドリーが華麗な攻撃で先手を奪う。

 そして、2点目は逆サイドの突破から。こちらもヴィニシウスに負けていられないロドリゴが華麗な突破を見せることでベンゼマの2点目を演出する。

 苦しくなったアルメリア。しかしながら自分たちの番になったらボール保持で組み立てていこうという気概は見せていた。だが、そうした気持ちはなかなかプレーについてこず。マドリーのプレッシングを前に、ショートパスでの前進は途中でカットされてしまい前進することができない。アルメリアの前進は目的地があやふやなもの。マドリーのプレッシングにあっさりと潰されてしまう。

 それでも戻りが間にあえば何とかなるケースが多かったアルメリア。だが、3失点目につながるPKのところでは自陣に押し込まれた状態から破られてしまう。ベンゼマは前半の内にハットトリックを達成だ。

 前半終了間際に追撃弾を得たアルメリア。マドリーのサイドと中央の守備の緩さはどことなく是節のジローナ戦を思い起こされる失点シーンだった。

 後半、マドリーはこの失敗を帳消しにする4点目をゲット。自陣からの脱出をハイプレスでとがめたカマヴィンガとクロースからロドリゴが追加点を仕留める。

 後半のアルメリアのスタンスはミドルゾーンで踏ん張る4-1-4-1を維持しつつ、気を見てハイプレスに移行する積極的なもの。2点目をこの形から奪取したように方向性はあってはいるが、その分マドリーのカウンターを真っ向から受け止めなくてはいけないケースが増えるという苦しい展開に。

 結局、終盤はそのプレスもガス欠になってしまい、マドリーの攻撃を受け続けるサンドバック状態に逆戻り。後半の反撃もきっちり沈めたマドリーが前節の大敗を払拭する勝利を手にした。


ひとこと

 まだ大味な感じはするが、それでもゴールが入るのは大事。ギアを少しずつ入れていきながら大目標にチューニングしていきたい。

試合結果

2023.4.29
ラ・リーガ 第32節
レアル・マドリー 4-2 アルメリア
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
RMA:5‘ 17’ 42‘(PK) ベンゼマ, 47’ ロドリゴ
ALM:45+1‘ ラザロ, 61’ ロベルトーネ
主審:クアドラ・フェルナンデス

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