MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2023.5.21 プレミアリーグ 第37節 ウェストハム×リーズ ハイライト

目次

終盤は身動きが取れず

 残留争いに向けて崖っぷちのリーズ。ビッグサム就任でやたらと雰囲気は明るくはなったが、いまだに勝利はなく監督交代ブーストをかけられたとは言い難い。ひと足先に残留争いの苦しみから脱出したウェストハム相手にはなんとか勝ち点3を取りたいところだ。

 それぞれのスタンスから前進のきっかけを見つける立ち上がり。ウェストハムはサイドからのズレを使いながら相手のSBを手前に引き出しつつ、背後を狙う動きを見せる。

 一方のリーズはより直線的。CFのバンフォードを最終ラインのサイドの背後に送り込むことで、一気に前進を狙っていく。

 先手を取ったのは押し込んでからのセットプレーを生かしたリーズ。お馴染みとなりつつあるマッケニーの変則ロングスローにバンフォードが合わせる形で喉から手が出るほど欲しかった先制点を決めた。

 ウェストハムは失点の少し前の時間帯から徐々にボール保持の時間を増やしていった。CHがサイドに流れたり、2列目が降りてくるアクションを見せるなど、先に示したサイドのギャップ作りに力を入れていた。だが、逆サイドを使うなどの相手の守備を広げるアクションがないため、やや窮屈さが目につく。

 それでもワンツーから動力をつかんで相手の陣内に侵入することに成功したボーウェンが同点ゴールのお膳立て。大外に合わせるライスをエイリングが捕まえることができず、リーズは同点を許す。さらにはこのプレーの直後にバンフォードが負傷交代。リーズは同点ながら追い込まれた雰囲気が出てくる。

 中央に起点を作れなくなったリーズは左右にボールを振りながらのチャンスメイクを行う。しかしながら、ウェストハムのサイド封鎖の守備は完璧。閉じ込め方が秀逸でリーズはここからクロスを上げることができなかった。

 同点以降は一方的にボール保持ができたリーズだったが、ポゼッションが主導権に繋がらない。追いついたウェストハムの巧みさが際立つ前半だった。

 後半もリーズがペースを握れない展開が続く。ハリソンがサイドから抜け出すタイミングを探るなど、変化をつけながらきっかけ作りを狙っていく。

 リーズはそれに伴って前からのプレスも強化。だが、これもウェストハムがゆるりと回避してロングボールに繋げるなど勝ち越しゴールに向けた後押しにはならなかった。

 60分を過ぎるとウェストハムは反撃に打って出る。押し込んでからのクロスとセットプレーの連打で徐々にリーズ陣内に入り込む時間を増やしていく。

 押し込んだウェストハムはライン間のイングスからボーウェンの抜け出しに合わせて勝ち越し。ギリギリオフサイドにならないタイミングの抜け出しからついにリードを奪い取る。

 2失点目で苦しくなったリーズは捨て身のプレスで終盤をオープンに持ち込んでいく。しかしながら、この状況をうまく活用したのはロングカウンターでの武器が充実しているウェストハム。決定的なカウンターの機会を作りながら、リーズ以上の質と量のチャンスを作り出していく。

 そしてトドメを刺したのはランシーニ。追加タイムの一撃でリーズの勝ち点奪取を完全に打ち砕いて見せた。

 破れたリーズは18位で最終節に突入。ホームでトッテナムに勝たなければ残留の道は無くなってしまう。

ひとこと

 先制できた直後に雑談で爆笑していたビッグサムは死亡フラグ過ぎた。

試合結果

2023.5.21
プレミアリーグ 第37節
ウェストハム 3-1 リーズ
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:32′ ライス, 72′ ボーウェン, 90+4′ ランシーニ
LEE:17′ ロドリゴ
主審:ピーター・バンクス

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次