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「Catch up Premier League」~2023.9.24 プレミアリーグ 第6節 チェルシー×アストンビラ ハイライト

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息をつけないチェルシーをビラがしたたかに下す

 今季ここまではわずかに1勝。ルートンにしか勝っていないチェルシーへの風当たりは早くも強くなっている感じがする。

 そんな状態を振り払うかのようにチェルシーはエンソとジャクソンを主体とした高い位置からのプレスを敢行する。しかしながら、アストンビラはこれを落ち着いていなす。特にGKのマルティネスを活用しての数的優位の確保は効いており、チェルシーの高い位置からのプレッシングを無効化できていた。

 左右にボールを前進のスキームがあったのもビラにとっては優位に立った理由の一つ。左サイドのハーフスペース付近でグストを背負ったザニオーロが絶好調。ボールを収めて反転して前を向く形でチャンスメイクをしていく。

 逆サイドではカマラがマッギンの列落ちに対してムドリクやギャラガーが後手に回った対応をするシーンが目立った。前からのプレスに意欲的なのはいいのだが、とにかくどこの向きに誘導しているかがわからないので、後方からのサポート役もプレスに打って出れずに守備網が間延び。結局、望まない形でプレスラインの撤退を強いられることに。

 チェルシーは右サイドを軸にWGの抜け出しからチャンスを作っていく。猪突猛進のスターリングのスピードからサイドを押し下げていく。チェルシーの攻撃を見て少し感じたのは、トップの抜け出しからシュートまで力み続けているような場面が続いていること。決定機の割に決められないというxG的な話は出ていたが、シュート前に息が入る間がないので、シュートが力んでしまっている可能性もあるかもしれない。

 均衡で迎えた後半、チェルシーはチャンスメイクで依存していた前線のスピードをさらに生かすかのように、縦に速いテンポでの攻撃を行っていく。ビラもこれに応戦しつつ、チェルシーが少し流れを引き戻してきたなという後半の立ち上がりだった。

 だが、テンポアップに先に音を上げたのもチェルシー。グストの一発退場で10人になってしまうと、自陣撤退第一の流れに引き込んでいく。だが、そんなチェルシーをあざ笑うかのようにアストンビラが先制。行けると思ったチェルシーのセットプレー攻勢をディアビのカウンターからひっくり返して最後はワトキンス。数的優位に加えてついにリードを奪い取る。

 チェルシーは終盤に復帰戦となるブロヤが投入される。セットプレーから決定機もあった展開だったが、最後までゴールは奪えず。チェルシーはアストンビラに逃げ切りを許して今季は早くも3敗目。9月上旬から続く無得点記録もストップできず、9月は3試合のリーグ戦でノーゴールという形に終わってしまった。

ひとこと

 やはり、シュート前の一息をつけるかどうかはチェルシーにとって大事な気がする。ジャクソン不在で縦に急げないフラム戦でもう少し緩急をつけた攻め筋が見つかればいいのだが。

試合結果

2023.9.24
プレミアリーグ 第6節
チェルシー 0-1 アストンビラ
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
AVL:73′ ワトキンス
主審:ジャレット・ジレット

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