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「Catch up UEFA Champions League」~2023.10.3 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第2節 インテル×ベンフィカ~

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少ないチャンスの試合をハイプレスでモノにする

 ボールを持つスタートとなったのはベンフィカ。構造的にフリーになりやすいSBをボールの落ち着けどころとして、安定したポゼッションを見せていく。

 しかしながら、インテルはIHがスライドしながら落ち着いて対応。前節、ベンフィカが見せたようなライン間でボールを収めての起点づくりや、裏に抜け出してのラインの押し下げなどはインテルは余裕を持って封じている。この辺りはインテルの貫禄という感じだろう。

 ベンフィカはコクチュを中盤中央の司令塔として攻撃を組み立てていくが、アウルスネスのラインブレイクが単発であるくらい。コンスタントにインテルに対する攻め手を構築できていたとは言えないだろう。

 立ち上がりインテルの保持は左サイドのディマルコからテュラムを使ったスピーディーなサイドチェンジを軸としたカウンターで対抗していく。10分になると少しずつ保持の時間を増やしていくインテル。バックラインからベンフィカのSHを手前に吊り出しつつ、中盤でのフリーマンを作っていく。チャルハノールを解放することでインテルは少しずつ保持の時間を長くしていく。

 しかしながら、ベンフィカはインテルを前に引き出すことができればネレスを軸としたカウンターを仕掛けることができる。ベンフィカもインテルも相手を攻めさせてからのカウンターの方がより活路を見出すことができていた前半だった。

 後半のインテルはサイドの深い位置まで侵入しながらクロスを狙うが、このクロスがなかなか刺さらずに苦戦。52分のバストーニのファーを狙ったクロスは見事ではあるが、なかなかこういうクロスがコンスタントに上がってくる状況ではなかったし、上がってもラウタロがなかなか決めることができない。

 一方のベンフィカもカウンターが刺さらずに後半は苦戦。高い位置から抑えられない上に、ボールを奪った後のバックラインのミスが目立つというのが悪循環。ラウタロの決定力の低さになんとか助けられた格好だ。

 決め手になったのはダンフリースのボール奪取からのカウンター。2トップの縦関係でエリア内でズレを作っていくと、最後はテュラムがゲット。ついに試合を動かす。

 その後も引き続き左サイドからヴァレッラが抜け出すなどチャンスを作り続けるインテル。ベンフィカを押さえ込むことにも成功し、今季のCLでの初勝利を手にした。

ひとこと

 いかにも少ないスコアで決まりそうなゲームだっただけに、ハイプレスで決め手を作ったインテルは見事だった。

試合結果

2023.10.3
UEFAチャンピオンズリーグ
Group D 第2節
インテル 1-0 ベンフィカ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
【得点者】
INT:62‘ テュラム
主審:ダニー・マッケリー

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