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「プレビューやってみた」~2018.12.29 プレミアリーグ 第20節 リバプール×アーセナル プレビュー

目次

Fixture

プレミアリーグ 第20節
リバプール(1位/勝ち点51/16勝3分0敗/得点43 失点7)
×
アーセナル(5位/勝ち点38/11勝5分3敗/得点41 失点25)
【主審】マイケル・オリバー

直近の成績

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戦績

近年の対戦

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直近の12戦でリバプールの4勝、アーセナルの3勝、引き分けが5回。

アンフィールドでの直近10試合の対戦成績

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リバプールの3勝、アーセナルの3勝、引き分けが4回。

以下はBBCを基にしたプレビュー

Head-to-Head

・アーセナルは直近5試合のアンフィールドでの試合で未勝利。それぞれの試合でいずれも2失点ずつ喫している(計17失点)
・リバプールは直近7試合のアーセナル戦無敗(W3D4)

【リバプール】

選手情報

・ファビーニョとケイタにスタメン復帰の可能性。
・ハムストリング負傷のミルナーは当日判断。
→Skyではミルナーは欠場とのこと。

Match Facts

・ハーフシーズンを無敗で終えたプレミアで4つ目のチーム。03-04のアーセナル、10-11のユナイテッド、17-18のシティ。
・昨年の同時期よりも16ポイント多い勝ち点。
・12月の公式戦は20試合負けなし(W16D4)。直近9試合は全勝。
・ホームゲームは30戦無敗。07年12月-09年8月の31試合無敗以来の好成績。
・クリーンシートで20試合終了時点でのトップリーグ最少失点記録(7)達成。
・フィルミーノはアーセナル相手に5ゴール。リバプールの選手としてアーセナル相手に決めた得点としてはファウラー(9)についで多い。
・フィルミーノは直近11試合のアンフィールドでのリーグ戦で無得点。しかし、直近6試合のアーセナル戦では8ゴール(5G3A)に絡んでいる。
・シャキリは直近4試合のプレミアの出場で4ゴール。それ以前の20試合で決めたゴール数より1つ多い。

【アーセナル】

選手情報

・ベジェリンとホールディングは欠場。
・ムスタフィはハムストリングの負傷からの復帰が近いが、この試合には間に合わない見込み。
・コシエルニーはブライトン戦で軽い足の問題を抱えていたが、間に合う見込み。

Match Facts

・直近3試合のアウェイでのリーグ戦で未勝利。直近5試合でも1勝のみ(D3L1)
・トップ6相手のリーグでのアウェイゲームは19試合未勝利(D7L12)。最後の勝利は15年のエティハドでの2-0の勝利。
・その日のリーグトップとのアウェイゲームは直近12試合で1勝のみ。直近6試合は負けていて、合計スコアは17-2。
・直近9試合のアウェイゲームで失点。10年のアウェイゲーム無失点なしの最長記録まであと2つ。
・PA外からのゴールは9つでリーグ最多。しかし、リバプールは今季ロングシュートを決められていない唯一のチーム。
・オーバメヤンは32試合のアーセナルでのリーグ戦出場で30得点に関与(23G7A)

予想スタメン

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展望

 直近の対戦成績の項では互角のように紹介させてもらったが、ここ2,3年の戦績で見れば、リバプールが優勢なのは明らか。特にターニングポイントになっているのは、2015年10月のユルゲン・クロップのリバプールの監督就任。クロップの就任以降、リバプールはアーセナル相手に6戦無敗、18得点を記録している。それまで対戦成績で優勢だったアーセナルを一気にひっくり返したのがクロップの就任といえる。アーセナルにとって不安になるもう一つの要素はアンフィールドでの対戦成績。直近5試合勝ちなしで、17失点と近年は大の苦手としているスタジアムだ。
 
 直近のパフォーマンス面でもリバプールの優勢は動かない。リーグでは無敗の首位、CLは苦しみながらもノックアウトラウンドへ進出。プレミアと欧州の2冠を視野に入れており、チームの雰囲気も良好。ファビーニョ、ケイタ、シャキリは徐々に出場時間も増えており、新戦力のフィットも進んでいる印象がある。特筆すべきは失点の少なさ。特にリーグではいまだ複数失点がない。前線と中盤のハードワークを越えることができても、ファン・ダイクとアリソンを中心とした守備陣は強固でネットを揺らすのは至難の業。

 そんなリバプールに弱点があるとすれば、最終ラインの怪我人の多さ。前回対戦でアーセナルが手を焼いたゴメスや、CLナポリ戦では好パフォーマンスを見せたマティプは共に欠場予定。復帰直後のアーノルドも含めて、一抹の不安は残る。

 ただ、アーセナルの台所事情はリバプールよりも深刻だ。マヴロパノス、ホールディング、ウェルベック、スミス=ロウに加えてムヒタリアンが長期離脱者リスト入り。ムスタフィ、ベジェリンも間に合わず、モンレアルは復帰と離脱を繰り返しており、コシエルニーやコラシナツも負傷体質でいつ怪我をするかわからない。健康なのはリヒトシュタイナーとナイルズ、ソクラティスくらいのものだろう。最終ラインはここ数試合人が目まぐるしく変わったこともあり、ラインコントロールが不安定。快足アタッカーがそろうリバプールに木端微塵にされる可能性も否定できない。

 加えて今回は苦手なアンフィールドでの戦い。その上リバプールはホームでの連戦になるのに対して、アーセナルはアウェイの連戦となる。これでもかという不利な状況がそろっている状況。アーセナルにとってポジティブな要素は前回の対戦でエメリが有効なリバプール対策を披露したこと。もちろん、そのまま焼き直しが通用するとは思えないが、指をくわえたままではなく、噛みつけることを前回対戦で披露したのはファンが前向きになれる材料だ。前回対戦ではアーセナルの左からのビルドアップをリバプールがどう阻害するかがキーになった。今回の対戦では前回LCBとして配球役になったホールディングは不在。万全とはいえないコシエルニーを使うか、あるいはウルトラCとしてボール出しに優れたジャカを使う可能性もなくはない。数をそろえて3枚のCBで対応する可能性もある。最終ライン左側のCBの人選でアーセナルの戦い方の色は見えてくるはずだ。
 アーセナルが勝利に近づくためにはSBの躍動が不可欠。スピード豊かでワンタッチでのパス交換から裏に抜け出せるコラシナツが活躍すれば、リバプールのSBの裏からチャンスメイクをできる可能性はある。中央ではコンスタントに得点を取るオーバメヤンが待ち構えている。アンフィールドでクリーンシートを達成する難しさを考慮すれば、アーセナルは勝利のために複数得点が必要となる可能性は非常に高い。限られたチャンスをゴールに変えることができるオーバメヤンの活躍も期待したい。

 ボクシングデーのゲームの負荷も雲泥の差。イージーなニューカッスル戦を勝利で終えたリバプールとブライトン相手にタフなゲームを繰り広げたアーセナルは対照的だ。端から見ればリバプールの優位は動かない。しかし、アーセナルは前半戦でチェルシーに次いでリバプール戦のゴール期待値が高かったチームでもある。要塞と化しているアンフィールドで、今年最後の勝利の凱歌を上げるのはどちらのチームだろうか。

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