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川崎フロンターレ 個人レビュー2018~MF編①~

さあ!年内に終わるか怪しくなってきたよ!
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5 谷口彰悟

 川崎フロンターレにまつわる七不思議があるとしたら「この夏に突然姿を消した奈良ちゃん」「ファン感以外での存在感がやたら希薄なタビナス」「コスプレするとなんか面白くなる下田」と並んで「いつまでもMF登録の谷口」も間違いなく入選するはず。他の3つは全然思いつかなかったので、適当に各自で補うように。面白いの思いついたら教えてね。というわけで今季もCBメインで使われた谷口。ルヴァンカップでは中盤でも使われていたけど。今年もリーグ戦はフルタイム出場ということで、大変丈夫に育ててくれた熊本のご両親には今年も大いなる感謝を述べたいところだ。熊本最高!一同熊本方向に敬礼!ミスターコンステンシーの名前は今年も彼のものだ。

苦手な規格外外国人とのデュエルも徐々に気にならなくなっているのもプラス要素である。立てばイケメン、座ってもイケメン、サッカーする姿もなおイケメンというのが簡単な彼の特徴であり、得点しても失点しても谷口が抜かれると「かっこいい」という感想以外あまり持てないので、川崎のピンチの局面ではとりあえず谷口のアップの映像を使いまくることで、なんとなくファンを穏やかな気持ちにしてほしい。こんなにかっこいいと、さぞ可愛い彼女がいるんだろうなぁ。

6 田坂祐介

 ドイツ帰りの頼れるベテランも今季でお別れである。悲しいね。前監督により晩年はサイドバックとして魔改造。レナトの退団時に急遽とった選手がどうして最終的にサイドバックをやる羽目になるのかという疑問は心の奥底に南京錠をかけて閉じ込めておくとして、マルチ性を発揮することで常にチームを助けてくれていた。ただ、正直今季はゼロックスで感じたスピード不足で「あれ?今季はあまり出番ないかも?」となんとなく予感してしまっていたが、本当に出番はほとんどなかった。それでも限られた出場機会ではボールを落ち着ける役割を果たしていたし、恐らくファンからも見えないところでもチームの精神的支柱として高い貢献度を見せていたことは想像に難くない。精神的支えとして も釣り部部長としても退団は悲しいが、老け込む年齢ではないし、貴重なバイプレイヤーとしてまだまだ活躍の場はあるはず。まだまだピッチで生きる田坂の姿を俺は見たいぜ!

8 阿部浩之

ラスカール!!ちょいちょい怪我にも苦しんだが、今季も存在感は抜群。守備の安定感は川崎の2列目では随一だし、クリーンすぎる嫌いがあるチームの中では、時には汚れ仕事もいとわない。攻撃面ではシュートはなぜか逆足でばかり決まるという不可思議な現象も起きたものの、ミドルでの得点で均衡打開に貢献。特に主力に大一番で気負いすぎる面々が多い川崎の中で「まあ普通にやればいいんちゃう?」的なメンタリティを持つ阿部がいるのはとてもでかい。「来年もどれか一つ取ろう」は川崎の関係者は各位、書にしてトイレに掲げるべきだ。そういえばG大阪戦付近で流れた結婚の噂はどうなったの!早く川崎に家買っちゃおうよ!

10 大島僚太

 ゆとり世代全開の天才はけがに苦しむシーズンとなった。序盤はそれでも好調だった。W杯に呼ばれる程度には活躍をしたものの、出番を得ることはできず。柴崎が見せた得点に絡む動きは確かに大島にはないもので、後半戦はそれを意識してか前線への攻め上がりは増えてきた。実際に得点に絡む動きは増えたものの、スプリント量が増えたことで負荷も増加。後半戦は恐らく負傷を抱えながらプレーし、本調子には程遠かった。今年もTwitterは、大島に自分の足を差し出したい川崎サポーターであふれていており、「大島の肉離れチャリティー」とかがあれば、まあまあの量の筋肉が集まりそうだなと感じた次第。大島が真顔で「気持ちはありがたいが、そういうことでけがは治らない」と答えているところまで見えました。

 年齢的にはアラサーでプレイヤーとしてはすでに中堅の域に入っている。毎年言っているけど、シャビエルより年上です。足のけがも慢性化しているので、今後どういうプレースタイルを目指すのかは難しいところ。本当は後半戦みたいにダイナミックに前線に絡むプレーは見たいが、それが過負荷になるならば・・・というのはジレンマになりそうだ。

14 中村憲剛

 困った時の長老は今季も健在。というかむしろ「健在とかいうんじゃねぇよ。俺は普通にまだまだ成長してるぜ。」とか言い出しかねないくらい、特に前半戦は依存度が高かった。天王山だったアウェイ広島戦の試合後コメントを見ても、試合の中での修正能力は抜群。相手の穴を見つけてそれを糸口に攻略を実践する能力は当代随一であるといっていいだろう。あまりの分析力に「終盤戦の広島失速の原因は中村憲剛が広島攻略法をバラしたから。」なんていう謎な風説まで生まれることに。そんなわけねーだろ。笑
 ボール保持時はもちろん、非保持時にも力を発揮。運動量こそ難があるものの、前線のプレスのスイッチ役として第1DFとしても活躍した。解説の戸田和幸さんが憲剛の守備について褒めるシーンは今季何回かあったが、本人は「初めて褒められた。ありがとう。」と戸田さんに感謝の言葉を述べたらしい。ホームの札幌戦とか、鹿島戦など彼の1stプレスで局面を大きく変えた試合はいくつもある。
 
 等々力で迎えた昨季の初優勝時に泣きながらピッチに突っ伏したのとは対照的に、今季の優勝決定時は審判に抗議をしながら優勝の報を知るという形になった。感情忙しいな。
 あと、セレモニーとかファン感謝デーとかでLINELIVE用のスマホを持たせるとやたらはしゃぎながら撮影者を務めている。試合終了後のツイートの速さは今季も継続で、試合後の監督の話とかちゃんと聞いてないんじゃないのかとか若干心配になる。

 本人としてはリーグ戦だけでなく、カップ戦でもタイトルを掲げたいところだろう。連覇を果たして、新たな目標を胸に「川崎の38歳」の冒険は続く。

16 長谷川竜也

 愛らしいキャラクターでファンからの人気を集める「ハセタツ」。ファン感謝デーでは壁ドンをしながら、ファンの方にうどんを渡すという役割を任せられるほどの人気者である。個人的には今季ぶっちぎりで「自分は何を見ているんだろう」と思った光景でした。渡される方はうれしそうだったけど。

 ピッチ内では齋藤学と左サイドハーフの2番手を争う1年に。夏ごろからは齋藤に場所を明け渡したものの、終盤には再び序列を覆し、優勝決定後にはスタメンも務めた。とはいえビックインパクトを残したとはいいがたい。見た目は愛らしいのだが、年齢はすでに24歳。来季開幕してすぐ25歳になることを考えれば、若手枠にくくるわけにはいかなくなる。スペースがあれば出し手としても受け手としても高い能力を発揮するので、適性がありそうなACLでの早期敗退は痛恨だったし、ブロック組まれている局面ならもう少し中目でプレーさせてあげたかったなど、いくつかああだったらこうだったらという部分はあるけども。
 来季の去就は微妙なところ。33節のFC東京戦でのゴール後の涙や、意味深なインスタの投稿でファンをざわつかせたりはしている。お別れであるのか、単に若干ポエマー気質なのかはまだ判断がつきかねるところだ。

 チャントの原曲は星野源の「恋」。2018年に「恋」で盛り上がっているという、うどんの件についてこれまたシュールな光景が等々力には広がっている。
個人的な願望を述べさせていただければ、このチャントをうたっている最中に自由席で飛んでいるファンの女の子がバランスを崩し、隣にいた男が瞬時に支えたことで恋が芽生えて結婚に至り、子供が生まれてスタジアムで連れてきたときに、「恋」のチャントを聞いた子供が「パパ?これって何の歌?」と質問をして、「これはね、パパとママが出会うきっかけになった運命の曲なんだよ。」というやり取りができるくらい、長谷川には長いこと川崎に残留してほしい!がんばれ!ハセタツ!

19 森谷賢太郎

 大僧正の秘蔵っ子は苦しんだシーズンになった。もともとの適性は恐らくもう少し前なのだが、魔改造を受けてボランチに転生。前政権下の不具合を調整してタイトル獲得までこぎつけた鬼木監督もなぜか森谷のボランチ起用は継続。シャドーかトップ下じゃないのか。そんなこんなで前政権下から引き継いだ魔改造であるが、昨季末はほんのり可能性を見せたものの、一瞬で終了。今季はネットの途中退団もあり、チャンスも増える!と思いきや、守田がめっちゃ頑張ったせいで一切チャンスはもらえず、怪我を負ってしまっている間に下田の台頭があったせいで、最終的にはベンチ入りもできないという状況に。リーグ戦は3試合のみの出場で、5月12日の柏戦以来は出場がない。TLに突如現れたもろもろの情報(知らない人は「カイオ インスタ 森谷が退団する武岡と田坂と一緒にケーキを持って写ってる写真をアップ」で検索して調べてね)も鑑みると残留の可能性はめちゃめちゃ低いと言わざるを得ない。ファン感謝デーで森谷に優しくされた俺が今年「残留を望む会」会長に就任した責任である。

 残念だが、このまま残留しても出場機会の増加は見込めないので、お別れは仕方ないのだと思う。仮に退団が現実になったとしても浦和キラーの一面だったり、無回転ミドルを年1でぶち込んで新井と喜び合ったり、上裸の車屋との写真を「やっぱり代表入ると脱いじゃいますよね」とコメントをつけてアップしたりしたことを川崎サポは忘れないぜ!

22 下田北斗

 川崎の移籍関連は「鉄のカーテン」というべき情報統制がとられていることが多いのだが、今季頭の下田北斗の加入は本当に寝耳に水でびっくりした。というかむしろ心の準備ができなかった湘南サポは大丈夫なのか!と思った次第である。

 序盤は適応に苦しんだものの、夏の終わりから出場機会を増やしつつ徐々に存在感を高める。ネット退団後の中盤では貴重なレフティーであり、前からの守備も可能。
慢性的な負傷を抱える大島や、通年稼働後にアジアカップに選ばれた守田のことを考えれば、彼の来季の序盤のパフォーマンスは大いに川崎のキーになる可能性はある。
プレースキックの質は高いのだが、CKキック時に憲剛に無理やりやらされた観客あおりは全く板についてなくて、いじめっぽくなってしまっているのでたくさん練習してほしい。

あと、川崎でコスプレをするとなんか面白い人ナンバーワンなので、今後も川崎プロモ部、及びイベント部は下田にガンガン微妙な衣装を着せることを繰り返すように。

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つづく!

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