突如訪れた終盤のゴールラッシュ
共に積極的なプレッシングの姿勢が身の上の両チームだが、この試合は非常に落ち着いたスタート。無理にプレスに出ていかず、バックラインは自由にボールを持つことができるスタートとなった。
立ち上がりにボールを持ったのはブレントフォード。バックラインからショートパスで繋ぎながらじっくりとボーンマスを押し込んでいく。
だが、10分くらいになると今度はボール持つようになったのはホームのボーンマス。大外、もしくは裏に長いフィードを送るというこれまたあまりらしくない配球から前進を狙っていく。押し込むフェーズが安定したと見たら、ライン間のセメンヨを活用するなど、少しずつテンポを掴むように。
このように保持が交互になっていくこの試合。そんな中でゴールに迫ったのはホームチーム。ボーンマスはソランケがネットをゆらすが、これはミドルゾーンで加速したセメンヨのハンドを取られてしまい取り消しに。
さらには直後にも無人のゴールにボールを押し込んだソランケだったが、今度は自らの競り合いでファウル。いずれも微妙な判定でゴールが認められることはなかった。ブレントフォードも対角のフィードから右のムベウモを軸に攻めるが、こちらもゴールに迫ることはできず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半、押し込むフェーズになったのはボーンマス。だが、サイド攻撃に対してはブレントフォードの対人守備が冴えており、なかなか打開策を見つけることができず。ハイクロスもボックス内のブレントフォードの守備陣に跳ね返される展開が続く。
どちらが攻めても展開は大味。交代選手を入れて流れを変えようとするが、攻撃側のファウルが多くリズムを作ることができない状況が続いてしまう。
すると、ブレントフォードがPKを獲得。トニーがサバルニーに倒されるが、これはOFRで取り消し。経験の少ない審判団ならではのバタバタとした展開に両チームは振り回される。
どちらも決め手にかける展開は終盤に一気に解放。まずはフレッケン→トニー→ムベウモと長いボールからの展開でゴール前に少ない手数で迫ってゴールを陥れる。
しかし、ボーンマスは負けじと同点に。ハイクロスに対して競り勝ったソランケが取り消された判定への鬱憤を晴らすかのようなゴールですぐに追いつく。
このまま痛み分けかと思われた試合は追加タイムに決着。右サイドを抜け出したウィサが決勝ゴールを仕留めて土壇場で勝ち越し。アウェイでのスリリングな終盤戦を制して勝ち点3を手にした。
ひとこと
いきなり文脈なき両チームのゴールラッシュ!
試合結果
2024.5.11
プレミアリーグ 第37節
ボーンマス 1-2 ブレントフォード
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:89′ ソランケ
BRE:87′ ムベウモ, 90+5′ ウィサ
主審:マシュー・ドナヒュー