MENU
カテゴリー

「Catch up Copa America」~2024.7.9 コパ・アメリカ 2024 Semi-final アルゼンチン×カナダ ハイライト~

目次

引いた相手の崩し方で一日の長を見せたアルゼンチン

 準決勝1つ目の試合はなんと開幕戦と同一のカード。アルゼンチンにとっては開幕戦で倒したカナダがリベンジの機会に燃えて向かってくるという構図である。

 明確にボールを持つ側になったのはアルゼンチン。後方が3枚になりつつ、3-2-5かあるいは3-1-6かファジーな形を保ちながら、中盤で枚数を調整していく。大外に入るのはモンティエルとタグリアフィコが多かったが、SHとのレーンを入れ替えることも特に右サイドではしばしばあった。

 このように隣り合うレーンくらいであればアルゼンチンは平気で並びを変えていく。もちろん、メッシが軸なのは中心でありつつ、合わせ方に関してはある程度個々人で自由度はもらっているのかなという感じであった。

 カナダは奪ったらスムーズに縦につけていく形。特に左サイドのシャッフェルバーグとデイビスのトランジッションはアルゼンチンの守備を脅かしていた。右で止まっても勝負ができるラリアなど、サイドのタレントは押し込めばアルゼンチンの脅威になる。

 だが、保持ではやはりアルゼンチンが優位。SHとSBの間を使う形で外循環から安全に押し下げることが出来る。だが、先制点は中央をパカっと割る形。CB-SBの間に入り込んだアルバレスがデ・パウルの縦パスを受けながら抜け出してシュート。一瞬のキレ味で先制点を手にする。カナダはラインをあげ遅れたジョンストンの対応が厳しかった。

 失点以降はカナダも3-2-5でボールを持てるように。しかしながら、相手を動かして隙を作るというところでアルゼンチンを上回れず、追いつけないままハーフタイムを迎える。

 後半もアルゼンチンはボールを持ちながら。大外のハーフスペースの連携から裏を取る流れなどはかなりスムーズになっていた。この押し下げ方からあっさりとアルゼンチンは追加点。サイドからの押し下げでできたスペースからエンソがミドルを放つと、メッシがやや方向を変えてゴール。この場面でもカナダはDFラインの押し上げが間に合わなかった感があった。

 カナダはカウンターに出て行く手段が前半以上に苦しかった。サイドアタッカーの交代もいい方が転がらず、負傷気味だったデイビスも交代。5-3-2にしてきっちり受けるアルゼンチンに対してギャップが作れず。

 終盤にハイプレスから迎えたチャンスにもエミリアーノ・マルティネスが立ちはだかりゴールはならず。出力を落としたアルゼンチンに押し込む以上のことが出来なかったカナダ。無念の準決勝敗退となった。

ひとこと

 瞬間的に相手を壊すところを見逃さないデ・パウルとアルバレスの見事な先制ゴールだった。

試合結果

2024.7.9
コパ・アメリカ 2024
Semi-final
アルゼンチン 2-0 カナダ
メットライフ・スタジアム
【得点者】
ARG:23‘ アルバレス, 51’ メッシ
主審:ピエロ・マサ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次