MENU
カテゴリー

「Catch up EURO」~2024.6.22 EURO 2024 グループF 第2節 トルコ×ポルトガル ハイライト~

目次

ミッションコンプリートのポルトガル

 初戦は快勝を決めたポルトガル。今節の相手はこちらも勝利で初戦を飾ったトルコ。勝った方の首位通過が確定するグループFの大勢を決する大一番である。

 気合い十分で入ったのはトルコ。前線と中盤が連動するハイプレスでポルトガルのバックスを追い込んでいく。ポルトガルは左サイドに出張するベルナルドの裏抜けから回避するなど、ショートパスを組み立てを軸としたパスワークでこのハイプレスを回避する。

 初手での奇襲が効かないことを悟ったトルコはここからブロックを構築してリトリート。CHのアイハンが最終ラインに入ることで5バックに変形し、5-4-1の形でミドルブロックを組んでポルトガルの保持を迎え撃つ。

 ポルトガルは右サイドは多角形のユニットでポジションチェンジを多用。大外を取ることが多かったベルナルドを基準点にカンセロ、ヴィチーニャ、時には降りてくるロナウドなどが顔を出し、ブルーノなどが裏抜けから仕上げの機会を伺う展開。

 一方の左サイドはよりシンプル。大外のレオンと連携するメンデスの二人称からシンプルにクロスを入れていく。レオンにはトルコが時折3枚で監視するなど警戒の跡が目立った。

 この二人称の攻撃から先制したポルトガル。枚数を引き付けつつ、外を回ったメンデスを活用したレオンの冷静さが際立ったシーン。メンデスの折り返しはトルコの選手に跳ね返り、目の前に転がってきたベルナルドが先制ゴールを叩き込む。

 トルコの保持はポルトガルのプレスをこちらも自陣からの保持で解決しにかかる。ベルナルドの背後に忍び込んだカディオールから逆サイドへの対角パスを飛ばし、大外のアクギュンの仕掛けに連動する形でコクチュやチェリクがサイドに顔を出す。クロスに対してはイルマズとアクチュルコールが飛び込む形だ。

 ポルトガルが先制しても互いに保持から解決策を模索する形は変わらなかったが、トルコの2点目のオウンゴールは試合の流れを変えた感。このゴールでベルナルドとレオンがかなりラインを下げて、後方を埋める形での逃げ切りモードに突入する。アクチュルコールの強引な突破は悪くなかったが、トルコにとっては攻略の難易度が上がってしまった痛恨の失点となってしまった。

 迎えた後半、ポルトガルはマネジメントを重視している感の2枚の交代でスタート。トルコはとりあえず陣形を前に押し出してのプレスを行うスタートとなったが、引き続き、右サイドにボールを預けて保持を安定させるポルトガルが特に困らない様子ということを理解してからはミドルブロックに移行した。

 トルコの前向きな姿勢をへし折ったのはポルトガルの3点目。ヴィチーニャが後方から出した柔らかい裏抜けのパスをロナウドが落としてブルーノがゴール。ここまでのポルトガルはどちらかといえば、抜け出しからフィニッシュまでが全力だった感があったので、ロナウドが見せた丁寧なラストパスが得点につながっているのはどこか象徴的でもあった。

 このゴールで試合のテンションは完全に落ちることに。特にリードをしているポルトガルは主力を積極的に入れ替えながら控え選手の強度を試すことで残り時間を過ごしていた。

 2連勝で注文通りの首位通過を決めたポルトガル。スペインと並び第2節で首位通過を確定させた2つのチームのうちの1つとなった。

ひとこと

 ひとまずミッション達成のポルトガル。トルコは2失点目が痛かった。

試合結果

2024.6.22
EURO 2024
グループF 第2節
トルコ 0-3 ポルトガル
BVBシュタディオン・ドルトムント
【得点者】
POR:21‘ ベルナルド, 28’ アカイドゥン(OG), 56′ ブルーノ・フェルナンデス
主審:フェリックス・ツバイヤー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次