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「Catch up Premier League」~2024.8.19 プレミアリーグ 第1節 レスター×トッテナム ハイライト

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帰還を果たしたヴァーディの一撃で昇格組唯一の勝ち点確保

 首位でチャンピオンシップを制し、プレミアへの1年復帰を果たすというミッションをコンプリートしたレスター。ポステコグルー政権2年目を迎えるトッテナムをホームに迎えて残留という新たなミッションに挑むシーズンが始まる。

 ボールを持つのはトッテナム。2-3-5の形からポゼッションし、4-4-2で構えるレスターを押し込んでいく。3センターは2CHに加えて左のIHにウドジェが入るのが基本線ではあるが、マディソンにスイッチすることも。この辺りは流動性を持たせる形になっていた。

 この左のIHがレスターの2トップの脇に立つことでトッテナムは攻撃の入り口を作れていた感があった。そういう意味ではむしろ、ここに入るのはウドジェよりもマディソンの方がしっくりくる。ここから同サイドを崩し切る、もしくは逆サイドに大きく展開することで攻撃のスイッチを入れていく。

 ミドルゾーンからアタッキングサードに侵入するフェーズはとても良く整っていたトッテナムだが、仕上げの部分が心許ない。左の抜け出しではソンの精度がイマイチ。外すアクションはできているのだが、左足での折り返しが単調だったり、ダイレクトプレーのパスが繋がらなかったりなど、物足りなさが先行する。

 マディソンのサイドチェンジを引き取った右サイドもクルゼフスキがいないこともあり、そこからボックス内に有効なクロスを入れることができなかった。そうした中で得たシュートのチャンスもことごとくハーマンセンの正面。チャンスを生かせない。

 レスターは自陣深くまで下げられてしまうので前進はとても苦しい。右に流れたブオナノッテが根性で時間を作りにいくが、とてもゴールに近づけるまで持っていけるシーンはなし。陣地回復すら困難という感じであった。

 しかしながら、トッテナムが攻めながらもリズムを崩す時間帯に突入したため、ここからどう転ぶかが非常に大事な25分過ぎ。スコアを動かしたのはトッテナム。お馴染みの2トップ脇を起点としたマディソンからボックスにクロス。ソランケで固定されたバックラインに遅れて突撃するという巧みさを見せたポロがトッテナムに今季初のゴールをもたらす。

 レスターはプレスを強め、少しずつ高い位置からボールを奪えるように。しかしながら、奪った後のプレーの精度がついてこず。シュートはリードのロングシュート1つのみで前半を終えることとなった。

 後半もボールを持つのはトッテナム。右サイドにマディソンが顔を出すなど、味を変えながら敵陣に迫っていく。押し込むことはできていた立ち上がりのトッテナムだがボックス内での急ぎすぎな選択が目立ち、レスターのシュートブロックにかかる場面もあった。

 レスターも前プレスから少しずつ店舗を掴めるように。すると、早々に成功体験をゲット。一本道での苦しいカウンターになることが多かったが、左サイドにエンディディとクリスチャンセンが粘りを見せてクロスを入れると、最後は逆サイドからのクロスにフリーのヴァーディがゴール。試合を振り出しに戻す。

 このゴールを機に前に出ていくレスター。エンディディが前プレに連動して圧力を高めると、トッテナムがこれに屈して自陣でのパスミスが増えるように。レスターはここから一気にチャンスを増やしゴールに迫っていくように。トッテナムはひっくり返せば敵陣に一気に侵入できるが、トッテナム一色という前半のムードとは明らかに違う展開になった。

 ベンタンクールの負傷、そして両チーム合わせて6枚の交代で試合は80分を前にリセット。ベリヴァルが左右に流れながらボールに触り、トッテナムにリズムをもたらしたかのように見えたが、下手なロストからの大ピンチでヴィカーリオのお説教を招くと、レスターもチャンスを作れるように。

 前半と異なり、終盤のもつれた展開でスコアを引き戻したレスターが引き分けをもぎ取ることに成功。昇格組の中で唯一開幕戦で勝ち点を取ることとなった。

ひとこと

 前半に複数リードを取れなかったトッテナム。時間が立つにつれて落ち着いて対応するレスターのバックスが印象的だった。

試合結果

2024.8.19
プレミアリーグ 第1節
レスター 1-1 トッテナム
キング・パワー・スタジアム
【得点者】
LEI:57′ ヴァーディ
TOT:29‘ ポロ
主審:クリス・カバナフ

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