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「Catch up J1 League」~2024.9.14 J1 第30節 アルビレックス新潟×湘南ベルマーレ ハイライト

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大暴れの長倉が湘南を圧倒

 終盤は降格圏に近いチームにとってはひやひやの試合が続く。新潟も湘南もとにかく早く残留を確定させたいことだろう。

 ボールを持つスタートになったのは新潟。2-2から3-1への変化などCBとCHで陣形に変化をつける。枚数調整役となるのはSB。彼らが降りてくるかどうかでビルドアップに関与する人数が決まる。

 湘南は5-3-2でサイドが手薄になっていたため、新潟はSBが高い位置を取るところからのクロスでチャンスメイク。外を中心とした攻めでスタートする。

 だが、これは新潟にとってはフリ。外を見せておきながら、インサイドの長倉にボールをつけることで新潟は先制点をゲット。最後は小野が仕留めて先に試合を動かす。湘南は何とか体を張っての守備をしたが、最後のところでボールを掻き出すことが出来なかった。

 湘南は保持に回れば3バックからスムーズな前進を狙う。中でも3バックの左の鈴木淳からのドリブルキャリーと縦に差すパスは効果的ではあった。

 だが、基本的には保持においては新潟に一日の長があった感がある。同サイドに湘南のプレスを寄せて、逆サイドにスライドするという形は非常に上質。そして、縦に陣形が間延びすれば、またしてもライン間の長倉が火を噴くという流れ。先制点の同じく、長倉が狭いところでボールを受けると反転ドリブルからの仕掛けで自らゴールをゲット。前半の内に追加点を手にする。

 後半も同じ展開が続く流れ。保持で主導権を握った新潟が試合の主役だ。さらには失った後はハイプレスに出て行くことで試合を決める3点目を狙いに行く。

 湘南もそこそこプレスの耐性があるため、新潟のハイプレスをいなすことはできた。だが、プレスを抜けて広がっているスペースに重要な一本目のパスを通すことが出来ず。せっかくのプレス回避をフイにしてしまう。

 というわけで結局高い位置で回収に成功しているため、新潟にとってはハイプレスの収支のチャレンジは悪くはない。逆に湘南がプレスに向かってきたときはプレスを外して3センターの背後を取ることでチャンスを作っていく。背後のケアと自陣での保持に関しては上福元の不安定さも垣間見え、湘南はプレッシャーのかかる状況ではやや怖い場面が続く。

 優位を手にした新潟は谷口がニアを抜く3点目を決めて勝負あり。湘南はルキアンの踏みつけという蛮行もあるという踏んだり蹴ったりな敗戦。後半追加タイムの阿部のゴールが唯一の光となった。

ひとこと

 ライン間の長倉、こわ。

試合結果

2024.9.14
J1リーグ
第30節
アルビレックス新潟 3-1 湘南ベルマーレ
デンカビッグスワンスタジアム
【得点者】
新潟:8‘ 小野裕二, 32’ 長倉幹樹, 75‘ 谷口海斗
湘南:90+3‘ 阿部浩之
主審:上村篤史

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