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「Catch up Premier League」~2024.11.23 プレミアリーグ 第12節 マンチェスター・シティ×トッテナム ハイライト

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先制点で「いつものトッテナム戦」に

 グアルディオラ政権になって初めての公式戦4連敗を喫しているマンチェスター・シティ。これ以上の勝ち点逸は避けたいところ。そういう流れの中で迎えるのは相性的に苦手としているトッテナムである。

 試合はシティの保持からスタート。2-3-5気味でアンカーを務めるギュンドアンの両脇をルイスとベルナルドでシェアする。トッテナムのプレスに対して外循環でボールを回すシティはここからチャンスメイク。ハーフスペースの手前と裏の両方に3トップが飛び出し、あわやというシーンを作る。

 特に手前に引くアクションは効果があった。ドラグシンなどトッテナムのDFを手前に引き出すステップを踏むことで背後を破壊するミッションに成功しやすくなる。このように多様な形でチャンスを作るシティが完全に主導権を掌握。トッテナムはヴィカーリオのセーブなど、緊急対応でなんとかピンチに対処するしかなかった。

 だが、保持で少しずつ異変が。トッテナムは初手とも言っていい落ち着いたロングボールでクルゼフスキを起点とした前進を披露。この初手で先制点をゲット。遅れて入ってくるマディソンにぴたりと合わせてトッテナムが先制する。

 シティは先制点を許すと少しずつパスミスが増えるなど、シュートの手前のところでエラーが出てくるように。これはある意味「いつものトッテナム戦」と表現していい展開だろう。そのミスからトッテナムは追加点。ハイプレスに追い込んだところからグバルディオルのパスミスを誘い、マディソンが美しい追加点を決める。

 トッテナムは保持において降りてくるマディソン、列上げするSBがフリーになることで大きな展開から両翼のソンとクルゼフスキで勝負に出る。シティからすると4-4-2の2列目の互いの関係性が悪いうえに、運動量も少なく無理が効かない。シティ側もチャンスがないわけではないが、より思い切り攻撃に打って出ることができるトッテナム相手にやや押されたまま前半を終える。

 後半、追いかけるシティはサヴィーニョを右に配置。ルイスをギュンドアンとフラットに並べる形で3-2-5で固定気味に。トッテナムに対してハイプレスから勝負に出るが、手数をかけてきっちりと交わされるという流れからスタートすることに。

 保持に回れば押し込むことができるシティだったが、同時にカウンターを受けるリスクも内包する。それが顕在化したのがトッテナムの3点目のシーン。トランジッションから左へのドライブでシティの中盤を華麗に巻き取ったクルゼフスキがファーのソランケに絶妙なパス。トランジッションで対面を置き去りにしたポロが最後は仕留めて追加点。後半もトッテナムが先にスコアを動かす。

 以降もシティは押し込む場面を作ることができるが、最後の一山を綺麗に越えることができず。ハーフスペースアタックも前半よりは増えてはいたが、プレスバックを厭わないトッテナムの2列目によってボックスは封鎖。

 ブロックの外から相手を壊すデ・ブライネは効果が薄く、相手を引きつけられるグリーリッシュは4失点目の起点となるロストで逆噴射。ヴェルナーとジョンソンのスピードスターの連携でトッテナムはさらにリード。3点目がマディソンのケーキにイチゴを乗せるゴールならば、このゴールはその上にローソクを立てるトドメの一撃だ。

 シティはこれで5連敗。ホームでの無敗記録もストップ。代表ウィーク明けでも立て直すことができず、CLを経てアンフィールド遠征というハードな1週間に立ち向かうこととなる。

ひとこと

 さすがに4点差は下振れ感はあるが、中盤のスライドの精度と強度などの足りない部分は無視できないだろう。どの失点シーンも攻撃参加したトッテナムの選手をシティの中盤が逃してDFラインに預けている様子が目立つ。失点を重ねている必然性はそれなりにある。中期的にその点を払拭できそうな見通しがないのも不安材料だ。

試合結果

2024.11.23
プレミアリーグ 第12節
マンチェスター・シティ 0-4 トッテナム
エティハド・スタジアム
【得点者】
TOT:13′ 20′ マディソン, 52′ ポロ, 90+3′ ジョンソン
主審:ジョン・ブルックス

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