
最後は結局2トップ
一足先に横浜でACLで今季初戦を迎えた上海申花。国内リーグで迎える開幕戦は長春亜泰とのホームゲームである。
まず、ボールを持つのは上海申花。バックラインは大きく開き、左右にボールを動かしながらSBのマナファからボールを運んでいく。長春亜泰は前プレを強化することでバックラインにプレスを仕掛けにいくが、その際にはロングボールできっちりと逃げていく。
長春亜泰は保持に回ると上海申花のケアが甘いサイドからキャリー。浮いているところからの陣地回復を行う。中央ではCHは縦関係になることでパスコースの創出を狙う。
押し込まれることもある上海申花ではあるが、トランジッションから2トップが裏を狙うことで反撃。右サイドからのラインブレイクでサウロ・ミネイロが先制ゴールを決める。
順調に先制点を決めた上海申花だが、前半終了間際に長春亜泰が反撃に出る。右サイドからバックラインにちょっかいをかけて粘ると、譚龍が同点ゴール。ハーフタイムを前に同点に追いつく。
後半、追いつかれてしまった上海申花は縦に速い展開でスタート。圧力を一気にかけていくことで一方的に押し込んでいく形で主導権を握っていく。
守備においてもハイラインをキープすることでボール奪取位置を高い位置に設定。攻守に支配的に振る舞うことで一気に長春亜泰を押し込んでいく。
交代選手を早めに使うことで長春亜泰は押し返すことを狙うが、ポイント作りに失敗。前半と同じように押し込む状況を作ることができたとしてもカウンターから一気にひっくり返されてしまうというのも前半と同じ構図と言えるだろう。
跳ね返すきっかけが掴めない長春亜泰。なんとかボックス内での守備で粘ることで対抗する。仕上げのところで押し切ることができない上海申花だが、大外のSBを入れ替えたところから最後の一押しを狙っていく。
だが、最後の解決策は結局のところ2トップ。サウロ・ミネイロの起点作りから最後はルイスが仕留めて後半追加タイムになんとかネットを揺らす。
ギリギリのところで勝利を手にした上海申花。ヒヤヒヤの開幕戦での3ポイント獲得となった。
ひとこと
あの手この手を使っても最後は2トップ!というのは上海申花っぽい。
試合結果
2025.2.22
中国超級リーグ
第1節
上海申花 2-1 長春亜泰
上海体育場
【得点者】
上海申花:29‘ サウロ・ミネイロ, 90+7′ ルイス
長春亜泰:42′ 譚龍
主審:李海新