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「Catch up Premier League」~2025.9.13 プレミアリーグ 第4節 ブレントフォード×チェルシー ハイライト

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継がれるストライカーの系譜

 試合をポゼッションで動かしていくのはチェルシー。後方は3-1ブロックを組み、ハトがやや前よりの形で左サイドが前重心となっていた。中央のカイセドは封鎖されていたが、ブレントフォードの5-3-2の2トップの脇に人を置くことを意識しており、ここを起点とするイメージは持っていた。

 よって、まずは攻撃の起点となるのはサイド。ギッテンスとネトに打開を託していく。ただ、2列目やSBのフォローは遠くSHは個人戦の様相。かつ、後ろ重心のブレントフォードはサイドを2人がかりで封鎖する。そうした状況には慣れているネトはともかくとして、ギッテンスにはこの状況は少し重荷のように見えた。

 それでもブレントフォードに比べればチェルシーはきっちりとペースを作ったといっていいだろう。全体の重心が低い影響で陣地回復ができず、カウンターではシャープさが出てこない。チェルシーを前がかりにしたところでひっくり返す手段を持っていない印象だった。

 着々とチェルシーは後方のポゼッションから打開策を探っていく。CHが手前側で深さを作り、ラインの間のスペースを開けにいく。対角パスと織り交ぜることで外と中をバランスよく使っていく。そうした中にSBの2人はうまく絡めていない印象。ハトとフォファナがもう少し攻撃での存在感を増せれば前半のうちにリードを奪えたかもしれない。

 しかし、試合はワンチャンスを活かしたブレントフォードが先をいく格好に。この試合で一番シャープさが出たカウンターをシャーデが決めて先制。ワンチャンスしかない糸口を切り開くブレントフォードのストライカーの系譜を継いでいるかのような素晴らしいゴールを決める。

 後半、チェルシーは奥行きを意識した攻撃でスタート。背後を取るアクションを見せるジョージやネトのバックドアからブレントフォードの守備陣を背走させることでチャンスを作っていく。

 そのサイド攻撃が成就したのは65分。右サイドからのクロスを落とす形でパーマーが同点に。交代で入った10番が試合を振り出しに戻す。

 終盤はさらにガルナチョを投入することでサイドへのエネルギーを注入。押し下げを強化すると、カイセドが素晴らしいミドルを仕留めることでリードを広げる。

 逆転を許したブレントフォードだったが、ロングスローからギリギリで同点に。ファーサイドに流れたボールをカルバーリョが仕留めて土壇場で追いつく。すんでのところで勝利を逃したチェルシー。リーグ3連勝達成はならなかった。

ひとこと

 チェルシー、まだリーグ戦はロンドン勢としかやっていない。

試合結果

2025.9.13
プレミアリーグ 第4節
ブレントフォード 2-2 チェルシー
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:35′ シャーデ, 90+3′ カルバーリョ
CHE:61′ パーマー, 85′ カイセド
主審:スチュアート・アットウェル

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