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「最短最速の正当化」~2026.3.18 J1百年構想リーグ 第7節 東京ヴェルディ×川崎フロンターレ プレビュー

目次

Fixture

明治安田 J1百年構想リーグ 第7節
2026.3.18
東京ヴェルディ(4位/3勝1分2敗/勝ち点11/得点10/失点9)
×
川崎フロンターレ(6位/1勝2分2敗/勝ち点7/得点8/失点8)
@味の素スタジアム

戦績

近年の対戦成績

直近10回の対戦で東京Vの2勝、川崎の4勝、引き分けが4つ。

東京Vホームでの戦績

直近8戦で東京Vの2勝、川崎の4勝、引き分けが2つ。

Head-to-head

Head-to-head
  • 2024年11月の対戦での5-4を除けばJ1での対戦で3得点以上を記録したことがないカード。
  • 直近4試合の対戦中2試合はスコアレスドロー。
  • しかしながら、東京Vホームに限ればJ1での対戦5回において引き分けがない。東京Vの2勝、川崎の3勝で、東京Vの2つの勝利はいずれもクリーンシート。
  • カードにおける最多得点者は3得点で3人いるが、うち2人はCB。谷口栄斗と寺田周平。

スカッド情報

東京ヴェルディ
  • 林尚輝
  • マテウス
  • 稲見哲行
  • 松橋優安
川崎フロンターレ
  • 長璃喜(恥骨結合炎)
  • 佐々木旭(?)
  • 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)

予想スタメン

Match facts

東京ヴェルディ
  • 今季ここまで10得点で町田、鹿島と並んで東西合わせてリーグ最多タイ。
  • ホームゲームはここまで3試合無敗(W2,D1)
  • ビハインドから得た勝ち点は6でリーグ最多タイ。
  • 城福監督は直近7試合の公式戦の川崎戦で1敗のみ(W2,D4)。直近5試合のうち、4試合でクリーンシートを達成している。
  • 染野唯月はここまで3得点でチームリーダーのスコアラー。1得点当たり179分かかっている。昨季までのJ1通算ゴールは12得点で1得点当たりにかかっている時間は456分。
  • 長沢祐弥は前節の浦和戦で初のJ1スタメンとクリーンシートを記録。
川崎フロンターレ
  • 直近のリーグ戦4試合勝ちなし。昨季まで遡るとリーグ戦12試合で2勝のみ(D5,L5)
  • 直近11試合のリーグ戦で勝利した2つの試合はいずれも5得点を記録している。直近のリーグで挙げた6勝のうち、5勝が3得点以上。
  • アウェイでの公式戦は6試合勝ちなし(D2,L4)。最後の勝利は2025年9月の湘南戦。
  • アウェイでのリーグ戦では直近4試合無得点。2025年10月の京都戦の伊藤達哉のゴール以降、442分間無得点が続いており、この間に8つの失点を喫している。
  • 谷口栄斗はこれまでJ1リーグで8得点を記録。そのうち7得点は8月以降に記録しているもの。唯一の例外は2024年4月の湘南戦で、3月以前の得点は過去に記録していない。
  • ラザル・ロマニッチが先発出場した4試合はここまで勝利がない。

予習

第4節 横浜FM戦

第5節 鹿島戦

第6節 浦和戦

展望

バランス良く押し出す強み

 今シーズン初めてのミッドウィーク開催となる第7節。苦手なアウェイ連戦を迎える川崎の今節は東京Vとの一戦となる。

 東京Vはここまで3勝、勝ち点11を挙げており現在順位は4位。連勝スタートで開幕しつつ、3試合勝ちなしを挟み、前節の浦和戦で未勝利の流れを止めたチームである。

 フォーメーションはこれまで通り3-4-2-1。城福監督らしいアグレッシブさは今年も健在だ。前向きなプレスの連動に関して言えばJ1でも相当上位の練度。前線の選手を簡単に孤立させず、穴をあけないまま相手に圧力をかけていく。

 基本的にはスイッチ役の選手が巧みなのだろう。常に前線が枚数を合わせてプレスをするわけではなく、例えば相手がマイナスのパスを出した場面など、圧力をかける瞬間の質が高い。特に中盤に無理にパスをつけた際にカウンターにつなぐ滑らかさは見事で、今の東京Vの大きな武器になっている。

 カウンターの際には急ぎすぎず、攻撃の機会をきっちりと作れるのも好印象。ホルダーがしっかりとタメを作り、抜け出す選手を活用することができる。特に森田と染野のラインは凶悪で、動き出しを見逃さない森田とフィニッシュワークをイメージしたオフザボールができる染野で見事に得点を生み出している。

 追い越す動きを使うのも得意であり、特にファストブレイクにおいては最後にボックス内に入ってくる選手を活用してのミドルは得点パターンの一つとなっている。攻撃は右サイドからのクロスが多いが、パターンとしてはサイドから奥を取ったところからのマイナスのパス→ミドル、そしてファーサイドにターゲットを置いたクロスの折り返し。この2つの形から相手のボックス内を効率よく攻略している。

 保持においては染野へのロングボールとGKを絡めたポゼッションをバランスよく活用。長いボールだけの単調な攻め筋にならず、後方から相手のプレスを交わしての前進も機能的にできている。

 遅い時間帯には山見などのジョーカーの投入から流れを引き寄せることもできる。試合終盤のオープンな展開でも攻撃に打って出ることができる。

 懸念があるとすればCB-CFのマッチアップで後手を踏むケースだ。鹿島戦などが顕著だが、プレスに苦しんでロングボールに頼らざるを得ない展開で、CFの染野がボールを収められないと打つ手がなくなってしまう。

 水戸戦での失点も染野へのロングボールが咎められたところから。中盤がある程度染野が収まる前提で動いているため、その前提が成り立たないと脆さもある。

 CF-CBのマッチアップは攻守が入れ替わった場合でも苦戦材料。横浜FM戦での谷村-井上のマッチアップなど、デュエルでごり押しができるCFに対してはかなり手を焼く印象がある。結果的には勝利した浦和戦でも、オナイウの投入で一瞬流れを変えられかけた。この点では主力CBの林がいないことがやや響いている印象。強度のある相手にもやられない守備ができるCBが復帰すれば、このあたりの安定感も変わってくるかもしれない。

入れ替わった場合の機能性

 勝てるポイント探しという観点で言えば、やはりCFのごり押しが最短ルートだと思う。CBに打ち勝ち、かつそのマッチアップでの勝利をそのままシュートにつなげるという意味では、今の川崎ではロマニッチよりもエリソンの方が上。個人的にはブラジル人CFの3試合ぶりのスタメン復帰を予想。反転からゴールまで持っていく形で前線の逃げ場となりつつ、そのままゴールまで突き進んでほしいところ。

 ブローダーセンを起用する以上、CFの先発にロマニッチを起用する場合でも、ある程度ロングボールからの前進は設計すべきで、セカンド回収から相手MFの背後を狙っていく道筋は立てておきたい。素直にDF-MFでの前進で組み合えば、おそらく東京Vのプレスには屈してしまうのではないかと思う。

 まずは前半の入りで飲まれないこと。プレスを意識した入りで来ることは間違いないので、どこまでやれるかを探りながらリスクヘッジを念頭に置いたボールの動かし方をしたい。

 当然、エリソンを起用する場合は非保持がボトルネックとなる。鹿島戦で明らかに改善が見られたミドルゾーンでの4-4-2からのハイプレスシフトを、エリソン先発の場合でも機能させられるかは見ておきたいところ。下がったとしてもどの程度なのか、このタイミングで再度チェックしておきたい。

 明確に保持の司令塔となれるMFがいる分、プレス回避能力だけで言えば鹿島よりもビジョンを描ける可能性がある。動きながら起点となれる森田をどのように抑えながら前進できるかは重要なポイントだ。

 中盤での起点を抑えたとしても、染野に好き放題やられてしまうのであれば意味はない。CBのデュエルは重要になる。谷口が簡単にやられるようだとなかなか厳しいものがあるだろう。

 鹿島戦での先発メンバーは好感触な選手も多かったものの、丸山や大島など負傷リスクがある選手を間隔が詰まっている中で起用すべきかは微妙なところ。いろんな意味で無理をするような試合ではないため、前節の出来が一過性のものであるかを確認する意味でも、多少メンバーを入れ替えてもいいのかもしれない。

 水戸戦から内容面での向上は見られているが、その流れを継続するためにも結果は欲しいはず。やっていることを最もわかりやすく正当化するには、3ポイントが最短最速ルートであることに疑いの余地はない。

 

【参考】
transfermarkt(
https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(
https://soccer-db.net/)
Football LAB(
http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(
https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(
https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(
https://www.nikkansports.com/soccer/)

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