Fixture
明治安田 J1百年構想リーグ 第13節
2026.4.29
浦和レッズ(7位/3勝3分6敗/勝ち点12/得点16/失点16)
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川崎フロンターレ(4位/5勝3分4敗/勝ち点20/得点18/失点20)
@埼玉スタジアム2002
戦績
近年の対戦成績

直近5年間の対戦での勝、川崎の勝、引き分けがつ。
浦和ホームでの戦績

直近10戦で浦和の3勝、川崎の2勝、引き分けが5つ。
Head-to-head
- 勝てば川崎は2020年以来の浦和戦のシーズンダブル。
- 中立地開催であるスーパーカップを除くと直近16回の対戦においてアウェイチームの勝利がないカード(D10,L6)。
- 埼スタにおける直近4試合の川崎の勝利はいずれもクリーンシート。
- GWの対戦は2024年、2018年に1回ずつあって互いに1勝ずつ。
- 2018年の川崎は浦和、FC東京に連敗するGWを過ごしている。
スカッド情報
- サミュエル・グスタフソン
- 柴戸海(出場停止)
- フィリップ・ウレモヴィッチ(?)
- 大島僚太(?)
- 家長昭博(右腓腹筋肉離れ)
- 谷口栄斗(左ハムストリング肉離れ)
- 大関友翔(左足関節捻挫)
- 山市秀翔(右鎖骨下静脈血栓症、右胸郭出口症候群)
- 紺野和也(左ヒラメ筋肉離れ)
- 小林悠(左ヒラメ筋肉離れ)
予想スタメン

Match facts
- リーグ戦は7試合勝ちがなく、この間に得た勝ち点は2(D2,L5)。
- 今季の3つのリーグ戦の勝利はいずれも2-0。
- 16失点のうち、76分以降の失点が9つで全体の44%。
- 一度でもビハインドとなった試合はここまで1つも勝ち点が取れていない。
- ホームでの5試合ではここまで無得点試合がない。
- マテウス・サヴィオはここまで40のチャンスクリエイト(PA内へのスルーパス成功+PA内からのクロス成功+ラストパスの合計値)を記録しておりリーグ最高回数を記録。
- 前節の勝利で今季初めての連勝。
- 勝てば2025年9月以来、長谷部政権2回目のリーグ戦3連勝。
- アウェイでは3試合負けなし(W2,D1)でこの間複数失点がない。
- 前回の浦和戦を含めて直近3試合の勝利はいずれも85分以降に決勝ゴールを決めている。
- エリソンは直近3試合のアウェイゲームで全て得点を決めている。
- マルシーニョは前節今シーズン初ゴール。2試合連続ゴールを決めれば2025年5月以来1年ぶり。
予習
第10節 東京V戦
準備中
第11節 鹿島戦

第12節 横浜FM戦

展望
シンプルに回帰した保持には兆しあり
何やら大変そうな空気感しか感じないのだけども、とりあえず私にできることは粛々と見たものについて考えを巡らせることである。スコルジャが田中達也になったことの影響や決定のタイミングなど、わからないことだらけではあるが、とりあえずここ3試合、すなわち前回川崎と対戦した以降の浦和について考えていきたい。
前回対戦のプレビューで浦和の強みに関しては、ボックス内で体を投げ出す守備という風に述べた。だが、ここ最近はそうしたボックス内の粘り強さは見られなくなった。個人的には前回の川崎戦は、逃げ切りたいチームの守備としてはかなりまずかったように思う。特にロマニッチに許した同点ゴールにおけるCB、CH陣の守備は軽率という意味で無駄なプレーだった。
軽率という意味ではこの失点が一番なのだけども、それ以外にも競り負けるシーンはちらほらあり、強度面には疑問符がつく。CBがショートしている時期がそれなりにあったことももちろん影響しているだろうが、宮本と根本というセットに戻ることができた前節の横浜FM戦でも強度を持たせることができなかったのは微妙なところだ。
プレッシングに関してもなかなか機能していない印象。東京Vのような3バックに対しては、そもそもどのように変形して出ていくかがあまり整理できておらず、ゆったりとボールを持たせることを許してしまう。4バックが相手であればCB、CHに噛み合わせるように前に出ていくのだけども、その背後にパスが通されてCBの手前のスペースで勝負されると、ボールを収められてしまうケースも。
中盤で刈り取るための守備をするための追い方は、なかなかできていないのが苦しいところ。1人1人を見れば献身的な守備者を多く揃えているだけに、それが組織的な力につながっていっていないのがなんとも悩ましいところである。
保持においては特に大きな変化が見られる。シンプルなオナイウへのロングボールは重要度を増し、サヴィオのようなレシーバーから背後を肥田野のようなスピードのある選手に狙わせる形がベースに。
2列目は金子など幅を取ってなんぼというSHを置くこともあったが、その金子を左に置くなど、かなり試合の中でポジションの自由度を持たせている印象。右から解放される場合は内側に絞り、肥田野と同じように裏に抜けながら直線的な動きを見せている。
大外からのカットインなど金子は幅を取っての形も得意なのだけども、1,2人を剥がしたところで味方がオフザボールでその動きに反応することがなく、ブロックを崩すというところをチームとして落とし込めていない印象。それならば前線の身体能力を活かして直線的にゴールに向かっていく形の方が効果的と考えたのだろう。鹿島のCB相手にもボールを競り合いながら収められるオナイウがいるのであればなおさらだし、松尾の復帰も縦に速い攻撃の後押しになる。
こうしたディテールが監督交代でどのように変化するかはよくわからない。ピッチ外の雑音が多く、準備期間が短い混乱の中でやることをどこまで整理できているかが現実的な注目ポイントになるだろう。
整えたいCFへのアプローチのバランス
相手がどういう状況だろうと川崎がやることは変わらない。粛々と課題を潰しながらチームとしての積み上げを図ることとなる。
前回対戦を振り返ってみると、早々にセットプレーから失点を犯してしまったという反省がある。このシーンでは丸山がラインを乱してしまったことが大きな要因となった。
現状では丸山と松長根のコンビは課題が多く、川崎の守備の安定にはなかなか寄与できていないというのが正直な感想である。特に前に出ていくところの押し引きが物足りない。松長根は過度にリスクを取りすぎており、サイドに流れている場面など、まずは遅らせてほしい場面で強引にボールを取りに行って入れ替わられてしまうことも。
逆に丸山は前に出ていってほしいところで潰しに出ていくことができず。後からバタバタとして結果的に背後を突かれるシーンが多い。ルートが読みやすい浮き球などならば読みを利かせることができるものの、そうでないシーンへの対応の幅が狭まってしまった印象だ。
前節の千葉戦のCB陣もそうだが、そもそもCFへのボールにアプローチできないとなると厳しいものになる。出ていきすぎず、出ていかなすぎもせずというバランスの取れた対応をしたい。メンバーの入れ替えも含めて、ここはきっちりと改善の方向性を百年構想リーグ中に見出したいところだ。
保持においてはブローダーセンを軸としたショートパスからの前進を狙っていきたいところ。CHはおそらく安居と植木になると思うが、手前に引き出しながら広い守備範囲をカバーできるかを相手のセンターラインに問うようなビルドアップをしたい。CHの背後が空いたところで、脇坂やロマニッチなどのボールプレイヤーからサイドや裏への展開を運んでいきたいところ。
前節で先制点につながったサイドの崩しも引き続き見せていきたいところ。SHも含めて低い位置まで追ってくる浦和の守備を崩すには、多くのポイントを作りながら守備の基準を乱すのが効果的。内と外の出し入れも含めて相手の目線をバラバラにしたい。
相手がどう出てくるかはわからないが、今の川崎はどの試合でもやるべきことは似ている。守備機会を減らすためにビルドアップから前進し、非保持では破綻を起こさないようにしながら、前から相手を捕まえにいくキャパシティを探る。プレビューを書く側としてはタイトルのような気持ちであるが、スコルジャの浦和をなぞりながらプランを組み、試合の中で調整していくのがベターかと思う。
【参考】
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
FBref.com(https://fbref.com/en/)
日刊スポーツ(https://www.nikkansports.com/soccer/)
