
ゆったりとした展開がPKで一変
ワールドカップの二回り目はチェコ×南アフリカから。ともに第1節では勝利ができなかっただけにここは必ず3ポイントが欲しいところだろう。
ポゼッションでのスタートをするのはチェコ。南アフリカはバックラインにはプレスをかけずにポゼッションを許す格好。どのように攻略するか探っていく中でチェコはあっさりと先制点をゲット。ロングスローで押し下げたスペースを生かし、最後はサディレクがミドルシュートを仕留める。
南アフリカは保持に回るとゆったり。チェコはSBに対してWBがスライドする形で前から人を捕まえにいく。第1節ではアンダードッグ寄りのチームがこうしたズレを対角パスで活用するケースは見られたが、南アフリカはそうしたアクションはなし。ややモタモタしているところがあった。
押し込むことができてもサイドから突っついて壊すことができない南アフリカ。チェコは守備のスライドが延々と間に合う時間が続いていく。
チェコは速攻ベースで対応。まずはライン間にボールを差し込みながら一気に縦に進んでいく。よりゆったりした保持においては深さをつくり、プレスを引き寄せながらロングボールを蹴ってセカンド回収する。
徐々に南アフリカのポゼッションに対しても牙を剥き始めるチェコ。マンツーベースで相手を捕まえつつ、GKはフリー。後方からボールを動かしていくが、なかなかギャップを作れず。むしろ、相手のプレスによって自陣でバタバタと不要なミスを重ねてしまう。
手応えを感じたチェコは後半もハイプレスを敢行。南アフリカは3-1-6気味に変形することで中盤を空洞化。プレスの基準点を喪失させて敵陣に攻め込む時間を増やしていく。
しかし、浮いた選手を作ることができたとて、そこからスムーズに攻め込めるかは別の話。チェコ相手に主導権を握り切れているとは言い難い展開だった。
南アフリカも高い位置からプレスに出ていくが、チェコはハイプレスに対してGKを絡めるポゼッションで無効化。非保持からも南アフリカにリズムを作らせない。
ボールを持つ時間は少しずつ増えていくが、なかなか決め手となる攻撃の形が見えてこない南アフリカ。しかし、ゆったり守っていたチェコにアクシデント。シュルツのハンドによってPKを献上。このPKをモコエナが仕留めて追いつく。
ここから活性化していきたいチェコだが、ホレシュの負傷によってなかなかギアアップができず。それでもプロボドとゼレニーの左サイドからなんとかクロスを上げ切ってインサイドの高さで勝負する。
しかし、むしろ終盤戦に手応えのある攻めができていたのは南アフリカの方。ATにマクコバがあわやというシーンは作るが、ネットを揺らすところまでは至らず。試合は引き分けで幕を閉じることとなった。
ひとこと
チェコ、引いて受けている時間が結果的にもったいなくなってしまった。
試合結果
2026.6.18
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループA 第2節
チェコ 1-1 南アフリカ
アトランタ・スタジアム
【得点者】
CZE:6′ サディレク
RSA:83′(PK) モコエナ
主審:トリ・ペンソ
