
大勝もやや後味の悪さがある結末に
開催国の中で唯一開幕戦を勝利で飾ることができなかったカナダ。劇的な形で勝ち点を奪うことができたカタールを叩き、混戦模様のグループBの中から抜け出したいところだろう。
序盤からボールを持つのはカナダ。カタールはカナダにプレッシャーをかけることはなくボールを持たせることはOK。4-3-3であればIHが前に出ていくことで圧力を出すことができるが、そのIHの意識はむしろ自陣側に。バックを埋める形になり、カタールは早い段階でDFラインが5~6枚になるシーンが多かった。
というわけで展開としてはカナダが一方的に押し込む形。カタールは左サイドからのトランジッションでアフメドやアフィフが前に出ていくなど単発での反撃を狙うが、基本的には押し込み続ける状態が続く。
試合としては安全に攻撃のトライを続けることはできているが、なかなかあと一手を差し込むことができないカナダ。打開のきっかけになったのはセットプレー。二次攻撃となったジョンストンの右サイドからのクロスに合わせる形でデイビッドがミドルを放ち、ラリンがこぼれ球を仕留めてリードを奪う。
先制しても試合の展開は変わらず。カナダに対してカタールはプレスのかけどころを設定することができていないままとなった。リードを奪ったことでカナダは逆に気楽にプレーができるようになった感。インサイドに積極的に差し込む機会が増加。絞るブキャナンが入ってラリン、デイビッドなど自由に縦方向に動き回りながらチャンスを探っていく。
結果的にライン間に入ったブキャナンのミドルの跳ね返りをデイビッドが仕留める形でカナダは追加点。前半のうちにリードを広げる。
そのブキャナンの抜け出しからカナダは数的優位を確保。カタールは一発退場で10人に追い込まれてしまう。
さらに優勢となったカナダは前半の終盤にデイビッドが追加点。クロスを上げ切ったジョンストンのボールをラリンが折り返し、最後に10番が仕留める。
後半も展開としては同じ。ボールを握るのはカナダ。点差もついているので強度の低い展開になるかと思われたところで、コネが接触プレーで負傷をしてしまうという最悪の事態に。このプレーでマディボが退場させられたカタールは9人でのプレーを余儀なくされることに。
このあとは順当に押し込みながら追加点を淡々とカナダが叩き込む展開。コネに捧げるサリバのFKはなかなかグッとくるものがあった。
終了後の小競り合いも含めてやや後味の悪い展開となったこの試合。だが、手にしたものを見れば、コネの負傷を例外としてカナダには十分なものが残った結果だと言えるだろう。
ひとこと
カタールがどこでカナダに勝負をしようとしたかがあまり見えず。勝負をかける間もなく叩きのめされてしまった感じがした。
試合結果
2026.6.18
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループB 第2節
カナダ 6-0 カタール
BCプレイス・バンクーバー
【得点者】
CAN:16′ ラリン, 29′ 45+3′ 90+2′ デイビッド, 64′ サリバ, 75′ シャフェルバーグ
主審:クリスチャン・ガライ
