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「Catch up FIFA World Cup 2026」~2026.6.13 アメリカ・メキシコ・カナダW杯 グループC 第1節 ブラジル×モロッコ ハイライト

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対照的な前半と後半を経ての痛み分け

 王国ブラジルの初戦はアフリカの雄であるモロッコ。前回大会でアフリカ勢の未来を切り拓く躍進を見せた彼らがブラジルに立ち向かう一戦は、グループステージ屈指の好カードだということができるだろう。

 序盤からその看板通りに強度の高い振る舞いを見せる両チーム。特に相手ボールになった際の瞬間的なボールを奪い返しにいくアクションはともにレベルが高い。保持側のチームはなかなか展開を落ち着かせるのが難しい状況だった。

 ブラジルの保持はRSBのイバニェスを高い位置に上げる3-2-5をベースに、2列目の可変性の大きさをアクセントとする形。パケタとハフィーニャはかなり頻繁にポジションを入れ替えていたし、パケタは中盤まで降りてボールを引き取る形を作っていく。

 モロッコはミドルブロックの4-4-2をベースにしつつ、サイドにスライドして圧縮。そこからのトランジッションでゴールを狙っていく。保持に回った際のブラジルの即時奪回からの逃れ方はまさにモロッコの真骨頂という感じ。降りてサポートするウナヒや左の大外で一旦預けることができるエル・カンヌスの安定感は抜群で、中盤がフリーでボールをキャリーするための助けになっていた。

 前を向く選手を作ると右サイドから深く入っていく形を狙うモロッコ。ディアスとハキミのコンビネーションはハキミのオーバーラップを活用するシンプルな形であるが、抜群の脚力とディアスのタメの巧みさで非常に効果的にサイドから抉ることができていた。逆サイドのマズラヴィとエル・カンヌスも同様。2人でブラジルのDF陣をあたふたさせられるサイド攻略が頼もしいモロッコだった。

 先制点はモロッコ。中盤でわずかな駆け引きから隙を作ったディアスからのラストパスはサイバリ。ガブリエウの背中を通したラストパスを叩き込んで、モロッコがブラジル相手に先制点を生み出す。

 左サイドでフリーの選手を作って、右サイドに逃すというフォーマットからチャンスを作ったモロッコ。得点以降も主導権を握っていくが、ブラジルは10分後に反撃に成功。左の大外でボールを持ったヴィニシウスが見事な角度のないところからゴールを決める。

 モロッコは右SBのハキミがいないシーンではあったが、エル・アイナウイとブアディのCHコンビはスライドで位置を埋めていたので、ハキミの背後を埋めるアクションとしてある程度前提感もあった。それでもその状況で対面をきっちりぶち抜くのはさすがである。

 得点から展開をリカバリーしたブラジル。CBのカウンター迎撃も安定感は増しており、明らかに強度の高いチアゴのプレスバックによって奪いに行ける位置も高くなった感があった。モロッコは左サイドでプレスをさばき、右サイドに逃すというメカニズムがなかなか機能せず。最後はブヌがあわや弾くという場面も出てきて前半を終えることとなった。

 後半は前半よりは明らかにマイルド。ブラジルの保持に対して、モロッコは特に強烈なプレッシャーをかけることなく、トランジッションで鋭く狙うことも少なめ。前半よりは明らかに流れは緩やかになった形だった。

 モロッコも保持に回ればサイドにタメを作っての進撃。ブラジルはモロッコのWGに対して囲い込むような形で封殺し、簡単にスペースを作ることを許さない。ともに守備の機能性が相手の攻撃を上回っており、トランジッションで隙を突くアクションも少なかったと言えるだろう。

 ハイドレーションタイム明けも展開は同じ。交互に保持の主導権を握りつつ、ブロック守備相手になかなか切り拓くことはできず。時間とともに引き分けでもOKというニュアンスに変化した試合は決着がつかず。勝ち点1を分け合う結果となった。

ひとこと

 後半はだいぶおとなしい流れになった。

試合結果

2026.6.13
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループC 第1節
ブラジル 1-1 モロッコ
ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム
【得点者】
BRA:32′ ヴィニシウス
MOR:21′ サイバリ
主審:スラフコ・ヴィンチッチ

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