
細かいギャップからのスピードアップで前半決着
初陣はモロッコとのドロー発進となった王国・ブラジル。対するはスコットランド相手にギリギリで勝ち点を取ることができなかったハイチ。前節以上にタフな相手と対峙することとなる。
当然ボールを持つのはブラジル。ハイチは5-4-1のブロックでスタート。SHはフラットな位置に入るというよりはやや絞り気味でCHと段差を作る形から。
そうなると、保持側の狙いはこのSHとCHのギャップのところとなる。ヴィニシウス、ハフィーニャの2人のWGが降りるアクションからボールを引き出し、ここから攻撃を加速。右サイドからクーニャのポストでいきなりハフィーニャが抜け出す形を作る。
ポイントをSHの背後に作るアクションに加えて、シンプルに背後を狙う動きもあったブラジル。中盤でパケタがフリーになると、ここから裏抜けで直線的にゴールに向かうケースも。ラインを上げる動きを挟もうとするハイチを牽制する。
ハイチがボールを持つケースにおいては、即時奪回以外でブラジルが無理なチェイスがなかったものの、なかなか打開のポイントは見つからず。SHとWBの縦関係が一番の狙い目ではあるが、追い越すWBを見逃してしまったり、あるいはクロスがイマイチだったりなど、ミドルサードから先のところに問題がある形。きっかけはありそうだが、それを活かすことができないシーンが続く。
機会的にも展開的にも優位だったブラジルに先制点が入ったのは23分。少しずつ加速させてハイチのDFを背走させるケースがあったが、その状況が続くことで決壊。ヴィニシウスのドリブルからのカットインのこぼれをクーニャが押し込む。
ハイドレーションブレイク明けも優位なのはブラジル。細かく位置を変えるパケタを捕まえることができず、背後を狙う動きから一気に加速する。37分にはクーニャが再びゴールを決めて追加点。さらに、追加タイムにはヴィニシウスがゴール。オフザボールの質と量に裏打ちされた加速で一気に勝負を決める。
後半、ハイチは4-4-2にシフト。より前から圧力をかけにいくが、ブラジルからすると降りる前線がさらに自由を得る展開。背後をつくための起点には不自由せずにスピードアップする。解説のラモスが言うところの「やりすぎ」なプレーが多かったため、追加点まではいかないが、主導権はやはり王国にある状態。
ハイチも前半同様にボールを持つ機会自体はあるが、シュートまでのところでブラジルの強力なセンターラインに潰されてしまう。危険なロストシーンもあっただけにアリソンをもう少し脅かしたかったところだろう。
終盤はブラジルの若い交代選手を中心にこの舞台に慣れるための時間に。中でもエンドリッキは抜け出すアクションからオフサイドながらもゴールネットを揺らす場面があった。
結局は前半の3得点をキープしたままの勝利となったブラジル。勝ち点4に乗せて突破に大きく前進した。
ひとこと
さすがに力の差が拭えない試合だった。
試合結果
2026.6.19
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループC 第2節
ブラジル 3-0 ハイチ
フィラデルフィア・スタジアム
【得点者】
BRA:23′ 37′ クーニャ, 45+3′ ヴィニシウス
主審:アレハンドロ・エルナンデス
