
泥臭いモデルチェンジで逆転突破を果たしたエクアドル
ここまでの2試合での勝ち点はわずかに1。前節はキュラソーをこじ開けることができず、崖っぷちに追い込まれているエクアドル。勝利しかない背水の陣で迎えるのはすでに首位通過を決めているドイツだ。
しかしながら、その意気込みを挫くようにドイツは早々に先制点をゲット。左サイドのキープからサネがフィニッシュを決めてゴールをゲット。エクアドルからすれば直前のパヴロヴィッチのファウルを取って欲しいということだったが、主審はこの主張を認めなかった。
この日のドイツの保持はかなりボールホルダーとの距離が近いのが特徴。左サイドに流れるハヴァーツの動きに合わせて斜めのランで内外を入れ替わるとか、あるいは重なるフリをしてスルーするスリーオンラインっぽい動きを入れるとかボール周辺に人を集めてのアクションが多めだった。
エクアドルからすれば、圧縮自体はしやすそうではあるが、抜けられてしまえばピンチにもなる。そういう意味でも良し悪しという感じであった。
ドイツの非保持は5-4-1で受ける形。右のWBの位置にサネが入ることで自陣を埋めるようなアクションからスタートする。ゆったりとボールを持つことを許されたエクアドルは切り崩しを探るところではあったが、ポジトラから浮いたアングロによってあっさりとゴールをゲット。ミドルを寄せられない甘さを見せたドイツの隙をついてノイアーを撃ち抜いて見せた。
試合は一進一退という様子。エクアドルが押し込む時間もドイツが押し込む時間もありながらエクアドルの右、ドイツの左のサイドにフォーカスして人を集めて勝負を仕掛ける。どちらかと言えば人を集めた攻め筋はオフザボールでの連携が効いていたドイツが優勢という格好だった。
後半になってもなかなか前からのプレスでドイツを捕まえられないエクアドル。ハイプレスに出ることで後半のドイツは擬似カウンターのようなスピードアップができるケースも。立ち上がりにいきなりPKを得た場面があったが、これは直前のドイツのファウルによって取り消しとなった。
エクアドルの攻撃も直線的な形が多くなり、ポゼッションから落とし所を探っていた前半とは試合の流れは大きく変わったと言えるだろう。ドイツの攻め筋は前半からアイソレーションが多めだった右サイドからのものが増えたことは流れが変わった象徴とも言える。
得点が欲しいエクアドルによって行ったり来たりという展開が続いた終盤戦。試合を引き寄せたのはセットプレーでの一撃。後半のゴリゴリというスタイルを象徴するような形でプラタがゴールに押し込んでついにリードを奪う。
これで会場の空気は一気にエクアドル一色に。ドイツの保持が増えた終盤だが、交代選手たちは前任者たちほどのクオリティを発揮することができず。押し込むが何かを生み出すことができないまま時計の針は進んでいく。結局試合はそのまま終了。難しいミッションをコンプリートしたエクアドルが逆転で決勝トーナメントの切符を手にした。
ひとこと
らしくないゴリゴリで扉を開いたエクアドル。泥臭くてカッコよかった。
試合結果
2026.6.25
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループE 第3節
エクアドル 2-1 ドイツ
ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム
【得点者】
ECU:9′ アングロ, 77′ プラタ
GER:2′ サネ
主審:トリ・ペンソ
