
逆転のきっかけはシンプルへの回帰
新興国のキュラソーに勝利し、好発進を決めたドイツ。第2節は打って変わって常連組のコートジボワールとの対戦に臨む。
ボールを持つスタートとなったのはドイツ。第1節と同じバランスで3バックでのポゼッション。LSBのブラウンを片上げする形で3-2-5の陣形を組む。揺さぶりをかけていたのは左サイド。ヴィルツとブラウンの陣形はかなり流動的で、外に流れるヴィルツでCBのコスヌを引き出すなど、少しレーン交換をしながら4バックの相手を揺さぶっていく。
外から仕掛ける分には手応えがあったドイツだが、インサイドはむしろコートジボワールが優位。ウライがインサイドを封鎖する形でハヴァーツをカットし、カウンターから進んでいく形も。
ドイツのハイプレスの際にも気になったことだけども、コートジボワールの中盤は割と運べる人が多く、ドイツの中盤がすれ違ってしまうと一気に走られる場面もある。コートジボワールのビルドアップの陣形自体は初期配置から大きく動かさない駆け引きの少ないものだったが、ミクロな1on1で逆を取られると一気に状況は悪くなる。
トランジッションから勝負をかけるのは左サイド。もちろん、ディオマンデがいるサイド。SBとの二人称から一気に加速していくことで高い位置でのアクセントとなる。この二人称で左サイドから攻略し切った形からケシエがゴール。コートジボワールが先行する。
追いかける展開となったドイツはインサイドに人をかけてポイントを作りつつ、大外はWGに任せる形。右のサネに攻撃の比重を傾ける形となった。当然、インサイドはコートジボワールが網を張っている部分。この辺りはコートジボワールの守備網に細かい穴を開けられるかの勝負。展開としては一進一退だった。
コートジボワールはサンガレのサリーからドイツのプレスを落ち着かせて少しずつギャップ作り。1枚剥がしてドリブルをするためのスペースを作りにいく。保持でもプレッシャーを逃す手段をつかんだコートジボワールがリードでハーフタイムを迎える。
後半もコートジボワールはいい入り。真っ向からハイプレスで潰しにくるドイツをいなして落ち着いた陣地回復。敵陣では右の大外のディアロをボールの落ち着かせどころとしながらボックス付近に迫っていく。
ドイツは相手を外せない展開で苦戦。押し込みながらもどうにもならない状態が続く。流れが変わったのは3枚交代の直後。手数をかけずにシンプルに!というコンセプトの違いを感じるレベリングのミドルから少しずつドイツの選択肢は力強さ重視という感じになる。
最終的に決め手になったのはインサイドにターゲットを増やしたことだろう。右サイドからのシンプルなクロスを押し込んだのはウンダフ。ニアのハヴァーツが巧みな動きで2人のCBを釣ったことでフリーになったウンダフのゴールで同点に追いつく。
一気に流れを持ってくるという展開にはならないドイツだったが、コートジボワールも交代選手がギアアップすることができず。試合は均衡した流れとなる。
ともに引き分ければ勝ち点は4ずつ。悪くはないよねという雰囲気が漂う中で空気を変えたのはヌメチャの縦パス。後半のドイツらしいダイレクトな展開の動かし方で得点を決めたのはウンダフ。ジョーカーの2得点で逆転勝ちしたドイツがGS突破を劇的な形で決めた。
ひとこと
シンプルさに舵を切ったドイツ、逆に新鮮。
試合結果
2026.6.20
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループE 第2節
ドイツ 2-1 コートジボワール
トロント・スタジアム
【得点者】
GER:67′ 90+4′ ウンダフ
CIV:30′ ケシエ
主審:ファン・ベニテス
