
突破を決めきれなかったイラン
引き分けが多く、ここまで抜け出すチームが存在していないグループG。エジプトはなんとか試合前に突破が決まったが、順位も含めて最後まで混戦模様という形になっている。イランは勝利しなければあとに控えるチームに祈る格好になる可能性も出てくる。
序盤からアグレッシブな組み方となったこの試合。時間の経過と共に少しずつ保持で時間を使っていくのがエジプト。イランは5-4-1で自陣側にブロックを組むようにラインを下げていく。
イランの中盤のブロックは両シャドーとWBが連動しながら重心を上げる隙を探っていく形。エジプトはやり直しを繰り返しながら、敵陣に入っていく動線探しをしていく。
先制点のきっかけになったのは2トップの縦関係。ライン間のギャップを作るアクションからパス交換を繰り返し、最後はサベルがゴールを仕留める。
ゴールを合図にイランのプレスはギアアップ。列を上げて捕まえにいくアクションを増やしていく。その甲斐があって敵陣でのプレーが増えたイランはPKを獲得。だが、アブデルモネムが与えたPKはタレミが仕留められず。イランは同点のチャンスを逃してしまう。
しかし、すぐにそのミスを拭うことに成功したイラン。左サイドを破ったモハマディから最後はレザイーアンが仕留めて試合は振り出しに戻ることに。
個々人のアタッカーの切れ味では優位に立っていたのはエジプトの方だろう。軽いターンが軸の動きはやりすぎて時にはファウルになってしまうほどだった。
同点にしたところで再び列を下げるイラン。エジプトはポゼッションを軸に攻めていくが、なかなか展開を動かすことが出来ないままハーフタイムを迎える。
後半も展開は同じ。エジプトと時々イランが交互にボールを持ちながら相手のブロックを崩す隙を狙っていく。エジプトはサラーが次節以降に影響しそうな負傷での交代をするというアクシデントに見舞われた以外は試合は危なげなく進んでいく。
エジプトにとってはそれでも問題はないのかもしれないが問題はイラン。80分になってもなかなか試合を動かせずに苦しい展開に。最終盤に頼みの綱となったのはセットプレー。沈黙を破るように急な得点機を迎えたイラン。ネットを揺らすことに成功するが、これはまさかのオフサイド。後半追加タイムでの決勝ゴールは幻となる。
試合は1-1。イランの突破は後のグループに託されることとなった。
ひとこと
終盤ギアを上げることが出来ない要因がコンディション起因だったならなかなか切ないものがある。
試合結果
2026.6.26
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループG 第3節
エジプト 1-1 イラン
シアトル・スタジアム
【得点者】
EGY:5′ サベル
IRN:14′ レザイーアン
主審:シモン・マルチニャク
