
群雄割拠を大量ゴールで抜け出す
群雄割拠のグループG。まだ全チームに突破の可能性が残されている中で勝利しなければいけないニュージーランドと対峙するのはベルギー。彼らもまた勝たなければ道が閉ざされる可能性があるチームである。
序盤からボールを持つのはベルギー。前から強引にという戦い方はしてこないニュージーランドに対して、左右の大外から突っついていくスタート。この日はスタートポジションが右サイドだったドクだが、左サイドにも出張することもしばしば。逆サイドのトロサールやトップ下のデ・ブライネのコンビネーションからボックス内の侵入を試みる。
ラインを下げつつ、人も下がりつつという形でなんとか踏ん張ろうとする姿勢を見せていたニュージーランドだったが、細かいタッチから攻撃を加速させていくベルギーに苦戦。ロングボールでの前進も不発で保持で呼吸することもままならない展開だった。
押し込み続けるベルギーは次々とチャンスメイク。多くの決定機が訪れるがギリギリのところでニュージーランドは粘り続ける。最終的にはOFRまでたどり着いた場面においてもハンドはなしという判定。首の皮一枚でハイドレーションブレイクを迎える。
だが、そのハイドレーションブレイク明けについに失点してしまったニュージーランド。CKのエアポケットのような位置にキックのボールは落ちてしまい、そのこぼれを押し込んだのはトロサール。見た目とは裏腹に当たり負けしないプレミアリーガーらしさを見せる押し込みでついに試合を動かす。
失点した後からは徐々に保持の時間が増えるニュージーランド。ベルギーはハイプレスで相手を制圧する術を持っていない分、自分たちさえ落ち着けばボールを持てるということをこの時間帯からできるようになってきた。
ジャストやシンを軸とした左サイドの攻撃からのチャンスの場面はできてきたニュージーランド。しかし、攻め込めば攻め込まれる際のスペースが生まれてしまうのは世の常。ベルギーのテクニシャンたちが中盤でフリーのスペースを享受することで加速しながら敵陣に入っていく場面も。
後半早々にベルギーは追加点。左のハーフスペースを細かいパスで繋いでいくことに成功すると、得点を決めたのはトロサール。ボックス内でやや浮いたボールを器用にゴールに押し込んで見せる。
さらにデ・ブライネも得点を決めたベルギー。この時点で勝利と勝ち抜けは確定したと言っていいだろう。ただ、ベルギーは保持で時間を殺すわけでも強固なブロックで相手の得点の可能性を握りつぶすわけでもないのが不思議なところ。ニュージーランドからすればそれなりに組み合っている感はあるけども、得点が入るのはベルギーの方ばかりという感じであった。
ジャストが一矢を報いることは成功したニュージーランドだが、ルカクに早々に反撃ムードを咎められてしまうと、最終的にはサレマーカーズにも得点を決められて5失点。突破の可能性を残しながらも派手な返り討ちに遭ってしまった。
ひとこと
ベルギー、変わった試合の支配の仕方をした。
試合結果
2026.6.26
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループG 第3節
ニュージーランド 1-5 ベルギー
BCプレイス・バンクーバー
【得点者】
NZL:84′ ジャスト
BEL:28′ 50′ トロサール, 66′ デ・ブライネ, 86′ ルカク, 90+4′ サレマーカーズ
主審:アドハム・マハドメ
