
スリリングなドローで最終節に望みを繋いだカーボベルデ
第1節は互いに異なる意味で”まさかのドロー”を演じてしまった両チーム。勝たなければ最終節にスペイン戦を残しているウルグアイは厳しくなるし、勝ち点を取れればサウジアラビア戦を残すカーボベルデは勝ち抜けに大いに可能性を残すことになる。この辺りにも非対称性を感じる状況だ。
序盤はカーボベルデが思ったよりも組み合う形でスタート。噛み合わせがいいフォーメーションを利用し、ウルグアイを高い位置で咎めていく。スペイン戦では早々に押し込む形に展開されてしまったが、ウルグアイ相手であればそれなりに長持ちしたなという感じ。
それでも少しずつプレスを蹂躙していくウルグアイ。GKまで戻すことでマンツーベースの守り方を間延びさせたり、対角パスを使ったりなど縦と横に幅を使いながら、カーボベルデのプレスを空転させていく。
カーボベルデは保持においても手数をかけて前進していきたいところ。ウルグアイはマンツーでプレスをかけていくが、一手遅れる間合いのことが序盤は多く、間延びしたインサイドに縦パスを差し込むことができていた。
徐々にプレスの距離感を掴んできたウルグアイは段々とカーボベルデの前進を阻害することに成功。なかなか前に進めなくなってくる。それでもプレスを掻い潜り、前に進むことができたカーボベルデはFKから先制。あまりにも杜撰だったウルグアイの壁であれば、もはやただのミドルシュートを打っただけという感じだろう。とはいえ、紛れもなくこれは歴史の1ページ。ビナのゴールでカーボベルデはW杯初得点を仕留める。
ハイドレーションブレイク明けはウルグアイの保持から。インサイドにポイントを作りたいが外循環で勝負をさせられている様子。大外に決め手があるわけでもなければ、各駅停車のパスワークを回避できるわけでもなく、ウルグアイは苦しい展開に。
そんな流れを変えたのは前節も得点を決めたアラウホ。クロスの落としに合わせるように抜け出すアクションで同点ゴールを奪うと、直後にはクロスのターゲットとしてカノッピオのゴールをお膳立て。前半のうちに逆転に成功する。1点目のゴールの後にオフザボールが活性化した感もあり、その点でもアラウホのゴールの意味は大きかった。
後半、リードを得たウルグアイのポゼッションは引き続き。ただし、各駅停車気味のパスワークだろうとリードをしているのだから問題はない。景色は同じだが、状況は違う局面が広がっていた。
カーボベルデはなんとかしてボールを奪い取りにいかなければいけない展開。なかなか手応えのあるプレスをかけられていない状況ではあったが、諦めなかったチェイスは61分にウルグアイの特大のミスからのゴールという形で跳ね返ってくることに。
こうなると同じ景色でも今度はウルグアイが焦る番に。スペイン戦を残しているというプレッシャーのかかる中でゴールに向かうが、成功体験のあるカーボベルデの落ち着いた守備を前になかなかこじ開けるきっかけをつかめず。
最後は専守防衛というよりもスリリングな撃ち合いとなったこの試合。スタンドで見守るルイス・スアレスの表情を引き攣らせる程度にはカーボベルデにも3ポイント確保のチャンスはあった。
死力を尽くして勝ち点を守り切ったカーボベルデ。スペインに続いて強豪から連続での勝ち点の奪取に成功した。
ひとこと
最終盤のカーボベルデ、この期に及んで前に出てくる力があるというのが驚きだった。
試合結果
2026.6.21x
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループH 第2節
ウルグアイ 2-2 カーボベルデ
マイアミ・スタジアム
【得点者】
URU:44′ アラウホ, 45+6′ カノッピオ
CPV:21′ ビナ, 61′ ヴァレラ
主審:エスペン・エスコース
