
イレギュラーな環境でも順当なフランスの勝利
難敵・セネガルを撃破したフランス。イラクに勝利すれば一気に突破を決めることができる状況。フランスとしては余力を残して突破を決めたいところだろう。
イラクは前から強引にプレスにはいかず中盤を厚くする形。4-5-1で構えることでフランス相手に中央を締めていく形。CBはそこまでプレスの圧力にさらされることなくゲームメイクをすることができる。
無理に中央に差し込むのではなく、外を循環してつっつくことができるか?というのがフランスのスタンス。エンバペ、オリースなどセンターラインの選手たちも右サイドに流れることでこのエリアを集中的に狙っていく。
なかなかインサイドに入ることを許さないイラクだが、フランスは中に入らないままミドル。エンバペの左足でゴールネットを揺らして見せる。
反撃に出たいイラク。後方ではGKを絡めたポゼッションからフランスのプレスを様子見するような立ち上がり。フランスは強引にプレスはかけず、ラインだけ高めでインテンシティはそこまでという展開だった。
イラクは左サイドにCHを落とす形からゲームメイク。後方で手数をかけたとしても出口となるのはロングボール。フセインをターゲットとしたボールからセカンドボール回収を狙い、そこから一気に加速する。
しかし、ハイドレーションブレイク明けにターゲットとなるフセインが負傷。アル・ハマディに入れ替わっても前線へのロングボールは継続していたが、さすがにフセインほどの貢献を見せることはできない。
間延びしたところにパスを差し込むことができればフランスは一気に加速。雨足が強まる中で、瞬間的な隙を捕まえるような手段を狙っていく。
雷の影響でハーフタイムは2時間以上。大幅なインターバルを経ての後半となった。互いにポゼッションフォーカスでのスタート。ゆったりと攻めていきたいフランスはもちろん、イラクもCHがサリーすることで後方の数的優位を確保。フランスの前線に対して落ち着いてボールを動かして、どこから壊していくかを探っていく。
だが、その目処が立つ前にイラクはミスから失点。GK周辺のパスワークでミスが出てしまい、エンバペがその隙を逃さずゴールをゲット。あっという間にリードを広げる。
以降もペースはフランス。ナローなスペースでもエンバペやオリースはわずかなパスコースからチャンスを拡大することができる。3点目のアシストとなったオリース→デンベレのパスもまさにそうしたシーンだった。
3点差がついた時点で試合としては決着。イラクが押し込むシーンもちらほら見られるが、いなしながらフランスは自分の時間を取り戻し、チャンス創出に移行する。これ以上のゴールは見られなかったが、それでも試合は完勝と言って差し支えなし。イレギュラーな環境の中で行われた試合の中で順当にフランスが結果を出した。
ひとこと
瞬間的な隙を見せた時の怖さはアルゼンチンと双璧だなというフランスだった。武器の種類は違うけども。
試合結果
2026.6.22
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループI 第2節
フランス 3-0 イラク
フィラデルフィア・スタジアム
【得点者】
FRA:14′ 54′ エンバペ, 66′ デンベレ
主審:ドリュー・フィッシャー
