
スコアレスな撃ち合い
ともにグループステージの通過は決定済み。対戦相手も仮に2位になっても他のグループの首位と当たるわけではない組分けになっているため、非常にかかっているものとして少ない第3節となった。
お互いに4-4-2で構える形だが、ひとまず深追いを見せるポルトガル。間延びすることはお構いなし!というような中盤に膨大なスペースができる自由なプレッシングからコロンビアのバックラインにプレスをかける。
コロンビアは非常に冷静に対応。GKを生かして圧力を逃しつつディアスやコルドバに向けたロングボールから陣地回復を狙う。
コロンビアの非保持もポルトガルほどではないが中盤の陣形が間延びする形。間延びする相手のブロックの中で保持側がどういう振る舞いを見せるか?が論点になりそうな試合だった。
コロンビアはIHの2人、特にアリアスのキャリーで網目の粗いポルトガルの中盤を突き進んでいく攻撃を披露。サイドの深い位置までたどり着いた後はマイナスのパスからのミドルで豪快に攻撃を締めくくる。
一方のポルトガルは2トップ脇に立つヴィチーニャから対角パスでピッチを広く使うポゼッション。広く取ったところからダイレクトに速いクロスを入れることで早々にボックス内で勝負を仕掛けていく。
だらっと交互にチャンスがある展開だったが、徐々に試合はコロンビアのポゼッションとポルトガルのカウンターという構図に変化。縦への速さに違いが出る形にシフトしていく。
両者の共通点と言えるのはともにシュートの精度が足りなかったことだろう。非常に力強く、シューターがオープンになる局面でシュートを打つことができているのだけども、とにかく枠にボールが飛ばない。GKのセーブに遭う場面もあったが、それ以上にシュートがゴールマウスに向かっていかないシーンがとにかく目につく試合だった。
ポルトガルは後半の頭から2枚交代を敢行。ルベン・ネベスからジョアン・ネベスにスイッチしたことで中盤セントラルのポゼッションは安定。少しずつインサイドにギャップを作るようなパスワークを増やしていく。
もう1枚の交代カードであるセメドは対面のルイス・ディアス対策かもしれない。非保持時には同サイドのSHであるネトが下がって5バック気味に受けるシーンもあるなど、非保持を重要視するようなスタートとなった。
後半のコロンビアは少しずつ縦に速い攻撃を揺さぶりで入れるようなスタート。ポルトガルのハイプレスに対して、少し蹴らされるようなシーンもあったが、最終的には後ろに深さを使うポゼッションから試合を落ち着かせることができていた。
しかしながら、後半もシュートが枠に飛ばない現象は健在。どちらかと言えば、カウンターベースでシャープなシーンがポルトガルの方には増えたようには見えたけども、それでも攻撃の最後の精度の部分はあまり改善されなかった。
時間経過とともに主力のプレータイム管理を重視するコロンビアに対して、ポルトガルはレオンを投入してのサイドアタック強化など純粋に交代策がパワーアップにつながっていた印象。終盤は際どいシーンを作り出すが、結局ネットは揺れないまま。試合はスコアレスのまま幕を閉じた。
ひとこと
こんなに間延びした守備ブロック同士の撃ち合いがスコアレスに終わるのは意外だった。
試合結果
2026.6.27
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループK 第3節
コロンビア 0-0 ポルトガル
マイアミ・スタジアム
主審:アリレザ・ファガニ
