
粘りを見せたガーナが32強に前進
序盤からこの試合のコントラストはくっきり。ボールを持つのはイングランド側、受けるのがガーナ側という構図だった。
4-5-1で受ける選択をしたガーナはあくまでブロックをコンパクトに保つことを重視。2列目からは時折プレスに飛び出す選手もいるが、それに追従する選手はおらず、飛び出した選手は戻ってブロックの中に入っていく。あくまで狙いは相手に簡単に侵入を許さないこととなっている。
イングランドのポゼッションは後方のビルドアップが2CB+2CH。SBはある程度の高さをキープしつつ、ガーナのブロックの手前で相手を引き寄せるように動くことをしていた。おそらくはライン間を広げるためのアクションをしたいのだろうが、あまり効果は見えず。対角のマドゥエケにパスを出し、ここから1on1で勝負に行く形やライスの1枚剥がすキャリーの方が手応えはあった。
それでもボックス付近に迫る以上の効果を出すことはできないイングランド。手数をかけたスペース創出も不発で、ボックス付近のシュートはことごとくガーナの守備にブロックされ、ゴール方向に飛ぶことすらままならなかった。
押し込まれる時間が続くガーナはサイドの背後からカウンターで勝負。しかしながらこれもイングランドの帰陣の早さを前に武器になることはなし。トーマスのワンタッチでの背後を狙うパスも時折飛び出していたが、こちらもパスが出た後にイングランドの陣形回復が間に合っていたので効果は薄かった。
ガーナがプレスのスイッチを入れる瞬間を見せるなど、たまにリズムを変えるアクションも見られはしたが、基本的には展開は一本調子。イングランドがガーナのブロックをこじ開けられないままハーフタイムを迎える。
当然後半も試合の展開は同じ。イングランドはポゼッションをキープするが、相手を打開する術を見つけられず。ガーナはサイドの裏を中心に長いレンジでのパスを通すが、これもイングランドの陣形を乱すところまでには至らなかった。
流れを変えようとした選手交代から少しずつ試合は動いていった感。ガーナはアイェウに代わって入ったCFのアドゥの裏抜けがアクセント。ややサイドに流れつつCBの背中を取るようなアクションからの抜け出しでチャンスメイク。コンサやピックフォードにあわや大事故というような対応を強い続ける。
イングランドはサカ、ラッシュフォードの投入でWGをリフレッシュ。CHタスクとの二役ができるオライリーを投入したことにより、アンダーソンよりも攻撃的なキャラクターに中盤を入れ替えるなども敢行した。
ボックスの外からのサカのシュートやオライリーのボックスへの飛び込みなど、アクセントとなる動きは増えていた。だが、この日は最後の決定力のところが伴ってこない。86分にチャンスを迎えたケインもガーナの呪術師の影響か枠にボールが飛ばなかった。
結局、ガーナは粘り切ることに成功。イングランドと勝ち点を分け合い、突破の目をかなり濃くして最終節を迎えることとなった。
ひとこと
やるやん、ガーナの呪術師。
試合結果
2026.6.23
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループL 第2節
イングランド 0-0 ガーナ
ボストン・スタジアム
主審:サイード・マルティネス
