
利害関係が気にならない後半
現在3位のクロアチア。3位争いのテーブルの中では突破を見込める位置。すでに突破を決めているガーナに対して引き分け以上をもぎ取れば自力でのノックアウトラウンド進出が決まることとなる。
立ち上がりはクロアチアのポゼッションからスタートするこの試合。ガーナは2列目の5枚がかなりフラットであり、守備の開始位置はミドルゾーンから。強引に前から捕まえにいくアクションをかけることはしない。
一方、クロアチアのプレスのスタンスも似た形。4-4-2ベースにしつつ、強気で前から捕まえにいくわけではない。ゾーンの高ささえ保つことができれば、人を追いかける意識はガーナよりは強かったかもしれない。サイドに展開した時にはガーナの選手の方が相手の圧力を感じていたかもしれない。
基本的にはこの試合は交互にボールを持ちながら、ゆったりとする形が終始続くこととなる。相手にボールを持たれていたとしても、このままいけば突破なので特に守備側に試合を動かす必要がなかったのが実情だ。
その中でもどちらかといえばゴールに向かう素振りが強かったのはクロアチア。トランジッションからミドルや左サイドをつつくアクションがちらほら見られた。
先制点もミドルシュートから。左サイドからとった深さをミドルシュートという形で還元。股下2枚抜きを決めたスチッチがリードをもたらす。
スポットでセメンヨがシュートを打つなど、全く反撃の様子がないわけではないガーナだったが、基本的には突破を決めているため、強引に展開を動かそうという様子はなし。クロアチアのポゼッションのまま残りの時間が過ごされることとなる。
後半、ガーナは4-4-2にシフト。前からのチェイシングを再開することでクロアチアからボールを取って前に推進力を出していくシーンを作る。
しかし、クロアチアは時間の経過とともにプレスに対して余裕を持って対応ができるように。展開は再び落ち着いたものになる。
状況を動かしたのはセットプレー。ハイドレーションブレイク明けの一撃でガーナが追いつくことに成功。スタンドの魔術師も大盛り上がりだ。
だが、すぐにクロアチアはやり返しに成功。ヴラシッチが同じくセットプレーからスコアを動かして再びリードを奪う。
ガーナは終盤に出ていくがクロアチアの守備ブロックをこじ開けることはできず。試合はクロアチアが2位、ガーナが3位という形で決着した。
ひとこと
会場やそれに伴うトーマスの出場の可否も含めて、結構順位の利害関係のある試合だったけども、後半はそれに関係なく楽しめたのは良かった。
試合結果
2026.6.27
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループL 第3節
クロアチア 2-1 ガーナ
フィラデルフィア・スタジアム
【得点者】
CRO:31′ スチッチ, 83′ ヴラシッチ
GHA:73′ ルカッセン
主審:ドリュー・フィッシャー
