
常連国がデスマッチを制する
負ければW杯からの敗退が決まってしまうという第2節にしてデスマッチの様相を呈する両チームの一戦。特に前回も好成績のクロアチアにとっては負けられない試合となる。
序盤からボールを持つのはクロアチア。パナマは5-4-1の非保持のブロックを組む形になり、クロアチアのポゼッションを受け入れる格好に。
クロアチアの保持は不確定要素が少なめ。モドリッチ、コバチッチのどちらが前に入るか?ぐらいの変化くらいであり、前回大会のような変幻自在感があまりないのは気がかりだった。
モドリッチがフリーになることもあったので、そこからサイドへの展開や背後へのアクションもなくはなかったが、前線の単騎性能で勝負するとなるとクロアチアは厳しいものがある。悪い意味で素材勝負になってしまったというのがこの試合のクロアチアの感想だ。
ハイプレスに来られた時の回避策のなさも苦しいところ。パナマはそこまで前がかりなチームではなかったので事なきを得たが、圧力がかかった時の逃しどころがあまり見つからず。モドリッチを含めたとしても、致死性のカウンターを喰らうような自陣でのパスミスはやまなかった。
パナマの保持はクロアチアの即時奪回を逃すようにスタート。4バック相手であれば後方の数的優位を使いつつ、高い位置を取った相手のSHの背中を取るように前進。特に右サイドのムリージョとマルティネスの縦関係はプレス回避をしつつ、サイドの背後を取るという一連が非常に安定。スムーズな前進から敵陣に入っていく。
ワイドのCBが攻撃参加できるくらいにはクロアチアを押し下げることができたパナマ。対角のホセ・ロドリゲスへのクロスも含めて、攻撃には手応えのある状況。クロアチアと攻守に真っ向に渡り合いながらハーフタイムを迎えることとなった。
後半、クロアチアはクラマリッチを投入。FW色を強めて前線のターゲットを増やすのかな?と思ったら、いきなり中盤に降りてきて組み立てにガッツリ絡むので戸惑った。総じて見ても、前半のバトゥリナよりも中盤の仕事をしているようには見えた。
意外性のある入りを見せたクロアチアは先制点も意外性がある形。ここまであまり見られなかったパシャリッチを追い越すスタニシッチという流れからゴール。内側ではクラマリッチと同じく後半頭から交代で入ったブティミルがフィニッシャーとして仕事を果たした。
パナマは後半の立ち上がりは少し面食らったような立ち上がり。先制を許してからようやくオープンな状況の中で押し返すチャンスを手にする。
後半もパナマの攻めのメインとなるのは右サイド。終盤は圧倒的に攻め立てる場面も見られたが、立ちはだかったのはクロアチアの守護神であるリヴァコヴィッチ。押し込まれる終盤戦での防衛策の中心となり、クロアチアのゴールを死守する。
結局逃げ切りに成功したのはクロアチア。デスマッチを制して、最終節に望みを繋いだ。
ひとこと
前回大会もグループステージは低調だった気がするクロアチア。まだ変身を残しているか。
試合結果
2026.6.23
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
グループL 第2節
パナマ 0-1 クロアチア
トロント・スタジアム
【得点者】
CRO:54′ ブディミル
主審:ピエール・アチョ
