
ようやくここから本気のスペイン
Round32も後半戦。スペインのノックアウトラウンドの初陣はオーストリア。グループステージの大トリを飾る試合でこのトーナメントの切符を手に入れたチームだ。
序盤からボールを持つのはスペイン。オーストリアはミドルからローブロックのところで踏ん張る形を優先し、スペインに強引なプレスをかけに行かない。
スペインはひとまずはWGにボールをつけることを優先。まずはヤマルのところからつついていく。オーストリアは対面のライマーが踏ん張りつつ、ザビッツァーがサポート役。後手を踏まない程度には食らいついていた。
スペインは左右に散らしながらオーストリアのブロックを外に広げつつ、サイド攻撃はシンプルな二人称なものに終始。オーストリアはまだ無理なく跳ね返すことができる立ち上がりに。
非保持においてもオヤルサバルが追うことに連動しきれないスペイン。この点でもオーストリアはずっと攻められているような圧力を感じるわけではない試合だったと言える。左サイドのライマーが変形に関与しつつ、外のザビッツァーに展開し、グレゴリッチュがあわやというシーンも作り出す。
総じて互角の展開が動いたのはハイドレーションブレイク明け。右サイドでややインナーレーンで絡むようになったヤマルがオルモとのコンビネーションで破っていく。縦突破からライマーを置いていくシーンも含めて、かなり優勢に。
左サイドもオヤルサバルが流れることにより三人称での攻撃が活性化。オーストリアはかなり後手に回るように。振り回され続けた結果がオヤルサバルのゴール。このゴールが生まれる段階ではすでにインサイドのマーカーに寄せられるような状況ではなかった。
追いかけることになったオーストリアは徐々に前からのプレスを強めていくが、SBからのキャリーや浮いたロドリからひっくり返すことも多々。まずはコンパクトにという立ち上がりの前提が崩れてしまった感があった。
後半の頭、オーストリアはCHを入れ替えてのスタート。プレスを強化していくが、スペインは流れるようにこれを外すことに成功。ロドリ、オルモのギャップの入り方は特に見事で、こういう展開はお手のものという感じ。捕まえにくる動きを利用して、相手の守備陣形にギャップを生み、そのスペースを活用するオフザボールが面白いようにハマる展開となった。
非保持の圧力の掛け方もシャープでオーストリアはポゼッションから圧力を逃すことはできず。まだ残り時間がある段階でもかなり厳しくなった感。アルナウトビッチとカライジッチのツインタワー作戦を切り札として早々に提示せざるを得なかったのは仕方ないところだろう。
それでも大きく流れは変わらず。相手の先手を取るパスワークでボックスまで背走させることに成功したスペインはポロのゴールで2点目を確保する。
オーストリアはライマーが左サイドからポジションの良さを活かして抵抗をするが、いかんせんこちらは一人だけ。最終的にはスペインが3つ目のゴールを決めて完勝。危なげなくRound16の切符を手にした。
ひとこと
ようやくここから本気のスペイン!
試合結果
2026.7.2
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
Round 32
スペイン 3-0 オーストリア
ロサンゼルス・スタジアム
【得点者】
ESP:36′ 89′ オヤルサバル, 67′ ポロ
主審:グレン・ニーベリ
