
脅かされなかった前半のリード
たっぷりと休養を挟んだグループBの首位通過であるスイスがノックアウトラウンドにようやく登場。対するは最後の最後でノックアウトラウンドへの切符を掴み取ったアルジェリアである。
序盤は行ったり来たりという縦に速い流れの両チーム。試合を落ち着かせてボールを持つこととなったのはアルジェリア。SBは大外、GKと絡めてのCBのビルドアップを主体としつつ、センターラインの選手は列落ちでフリーになっていく。
CFのマサが下がる分、追い越すアクションも欠かさなかったアルジェリア。幅取り役をSBに任せつつ、センターラインは縦横無尽に動き回りながらスイスの4-4-2をかき乱す。イメージ的には3-2-5からさらに変形を重ねていっている印象だ。
スイスは左サイドからの直線的なカウンターで反撃に打って出る。売り出し中のマンザンビはプレス回避にも貢献。高い位置から追ってくるアルジェリアに対して、降りてビルドアップに参加する姿も見られた。
しかしながら、本丸はやはりスピードを生かした突撃だろう。保持から個人の突破力を生かしていい手応えのアルジェリアを一気にひっくり返すことに成功。ファストブレイクを牽引すると、エンボロがゴールを決めてリードを確保する。
このゴールをきっかけに試合は徐々にスイスペースに。相手の積み重なるブロックをどのように打開するかを思案するアルジェリアに対して、スイスはプレス回避からの前進が安定。左サイドに流れるマンザンビとバルガスのコンビネーションからボックス内に侵入するメカニズムを構築する。いい入りだったアルジェリアを丸め込んだスイスがリードでハーフタイムを迎える。
後半、早々にスイスは追加点を確保。圧力をかけて一気に枚数をかけてエンドイェが仕留めた。アルジェリアは数回自陣から綺麗にボールを逃すチャンスがあったが、いずれも中途半端なままに終わってしまう。
このゴールでさすがにアルジェリアは意気消沈。展開は少しずつ停滞する中で、後方のフリーマン作りからの前進の局面が安定したスイスが引き続きペースを握る。
アルジェリアは反撃のきっかけを掴めず、ギアアップができないまま時計の針だけが過ぎていく展開。前半の貯金を持っているスイスの立場を脅かすことができなかった。
結局試合はそのまま終了。前半のリードをキープしたスイスが順当にRound16に駒を進めた。
ひとこと
スイス、充実を感じさせる内容の勝利だった。
試合結果
2026.7.2
アメリカ・メキシコ・カナダW杯
Round 32
スイス 2-0 アルジェリア
BCブレイズ・バンクーバー
【得点者】
SWI:10′ エンボロ, 46’ エンドイェ
主審:ヤエル・ファルコン・ペレス
