
盟主らしい試合運びでほぼ勝ち抜けを手中に
近年はCLの盟主といっていいほど安定した戦績を残しているバイエルン。アタランタにとってはホームとはいえ強大な壁と戦うこととなる。
マンツーベースのアタランタはバイエルンに対してハイプレスから当たっていくスタイル。バイエルンはGKを絡めながらゆったりとした保持でボールを動かしていく。
バイエルンのアプローチはマンツーでのハイプレスの相手を壊しに行く王道パターン。中盤や2列目を中心に大きく動きながらポジションチェンジでギャップを作りに行く。追い越していくスタニシッチが一番初めにうまくギャップを作ることができていた。逆サイドのライマーもそうだが、高い位置を取るSBは浮きやすい状況だった。
押し込むフェーズを徐々に作ることができたバイエルン。そうなるとサイドアタッカーの破壊力が効いてくる。ディアス、オリーズといったWGからの仕掛けで徐々に怪しい場面を作り出すバイエルン。
押し込むと増えてくるのはセットプレー。先制点はそのセットプレーから。ショートコーナーから相手の準備ができていないところをスタニシッチが仕留めた。
アタランタは前進への道筋が全く見えない状況。2人を置いたCFも陣地回復はできず。彼らが背負えないというよりは、そもそも奪った後のボール回しが安定せずにボールを届けられないといった方が正しい。
リードを奪ったバイエルンは立て続けにスペースのある前線に素早くボールを送り追加点をゲット。味方のオフザボールを生かしてカットインを見せたオリーズが2点目を奪う。
3点目も高い位置でタメを作ったオリーズが起点。マーカーをはがしたニャブリの抜け出しから25分までにセーフティリードを奪う。
この時点でハイプレスでのマンツーをあきらめたアタランタ。後ろに枚数を余らせる形での対応に重心を変化させる。そうなるとバイエルンの後方のポゼッションは容易に。試合をコントロールする方向に舵を切るバイエルンが残りの時間を保持でつぶしてハーフタイムを迎える。
後半、3バックにシフトしたアタランタ。いつもの形に戻しつつクルシュドヴィッチやスレマナという前線のタレントを活かしながら反撃に出ていく。だが、バイエルンのきっちりとした保持が後半も試合を制圧する。着実に繋いでジャクソンが決めた4点目はリードをしているチームの余裕を感じるもの。
オリーズの5点目は前半のゴールの完璧な再現に。ゴールラッシュを締めくくるのはムシアラの6点目だった。
完璧と言えそうな後半だったが、バイエルンの懸念は負傷者だろう。後半頭に投入したデイビスとムシアラはどちらも後半を完走できず。最後はウルビヒも負傷の疑いがあった。アタランタがベッラノーヴァの突破から一矢報いたこと以上に大きな今後の傷になりかねない要素である。
ひとこと
バイエルン、欧州の強豪らしい素晴らしい90分だった。
試合結果
2026.3.10
UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 1st leg
アタランタ 1-6 バイエルン
スタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリア
【得点者】
ATA:90+3′ パシャリッチ
BAY:12‘ スタニシッチ, 22′ 64′ オリーズ, 25′ ニャブリ, 52′ ジャクソン, 67′ ムシアラ
主審:エスペン・エスコース
