
トーンダウンしたマンツーへの戸惑い
1st legでは火花が飛び散るような戦いを見せた両チーム。ミュンヘンの地で、ブダペストへのファイナルの切符を手にするのはどちらなのかを決める2nd legを戦う。
立ち上がりは「1st legの物語を続けよう!」というのがこの両チームのスタンス。人基準のハイプレスから相手をシバキに行く姿勢はリードしているパリも同じで、先週も見られたキミッヒとヴィチーニャのデートなど、前から捕まえに行く姿勢は共通している。
マンツー対決の中で先に解決策を見せることができたのはパリ。サイドフローしたファビアンを起点に、クワラツヘリアとのワンツーで左サイドを破ることに成功する。最後はマイナスの折り返しをデンベレが仕留め、3分でリードを広げることに成功した。
これ以降も左サイドへの抜け出しのアクションは再現性をもって継続。ファビアンとメンデスから左サイドを抜けさせる形で、一気にゴールへ向かっていく。
捕まったとしても反転することができるクワラツヘリアは、バイエルンにとってはやはり脅威。はがされてしまうことで、バイエルンのマンツーという対応策がハマらない原因となっていた。
WGを生かしながらインサイドに入っていくというスタンスでバイエルンも立ち向かっていきたいところだが、なかなか堅いインサイドには入っていけず。前半終盤にムシアラが迎えた決定機が、バイエルンにとってようやく訪れたチャンスだった。
後半になるとパリは少しずつプレスをトーンダウンさせていく。ヴィチーニャはキミッヒとのデートを終わらせ、1つ後ろの列に下がることで全体がスライドする形となり、プレスを受ける側に回る。
後方で人を余らせる形にシフトしたパリに対して、バイエルンはボールを持つ時間が増加。もったいないのは、パリが固めたインサイドに強引に突っ込んでいこうというスタンスが目立ったこと。バイエルンのスキルであればあるいは、という気持ちはわからなくもないが、サイドの守備は明らかに薄く、バイエルンは強力なサイドアタックを有しているのだから、ここはもう少し攻め筋のベクトルを変えるトライをしてほしかった。
パリは落ち着いてカウンターに終始。少人数でカウンターを完結できる3人の前線に、後方からものすごいスピードでキャッチアップするメンデスを加える形でゴールに向かっていく。
終盤にバイエルンはケインの一撃で巻き返しに成功するが、もう1つのゴールを決め切ることはできず。敵地での逃げ切りに成功したパリが、連覇をかけてアーセナルの待つファイナルにコマを進めた。
ひとこと
パリのマンツーマンをトーンダウンさせるシフトに、バイエルンがうまく対応できなかった印象。
試合結果
2026.5.6
UEFAチャンピオンズリーグ
Semi-final 2nd leg
バイエルン 1-1(AGG:5-6) パリ・サンジェルマン
フースバル・アレナ・ミュンヘン
【得点者】
BAY:90+4‘ ケイン
PSG:3′ デンベレ
主審:ジョアン・ピニェイロ
