
2人の数的優位を活かせなかったレバークーゼン
ドイツ勢で唯一CLに残っている2チームがRound16の間に激突。特に勝ち点勘定がシビアなレバークーゼンにとっては簡単に落とすことができない一戦である。
まず目についたのはレバークーゼンの慎重な入り。バイエルンとは勝手知ったる関係だろうが、その上で彼らの持ち味であるハイプレスをほぼ選択せず、5-4-1のミドルブロックに移行したのはとても興味深い。
後方に枚数を揃えたバイエルンはまずサイドからチャンスを作っていく形を意識。大外のオリーズにボールを届けることで1on1から仕掛けていく。トップに入ったのはケインではなくジャクソンなのでポゼッションの基準点とするのではなく、背後にパスを送る形からダイレクトに背後を狙う形がメインだった。
レバークーゼンは保持においてもバランスを見ながらの対応。バイエルンのワンサイドカットのプレスに対して左右にボールを動かしながら回避しつつ、いざとなれば前線のシックにボールを送る形。保持でも非保持でも柔軟な姿勢で簡単に隙を与えない。6分にファストブレイクからガルシアがゴールを決めるという成功体験をもぎ取ったのも大きい。
右サイドのオリーズから細かいズレを作っていこうとするバイエルン。左のディアスの仕掛けが少し少ないのは気になったが、押し込む局面までは安定して作ることができていた。セットプレーからターがネットを揺らすが惜しくもハンドでゴールは認められず。それでもレバークーゼンの攻撃をスポットでの左サイドからのファストブレイクに抑え込むことはできていた。
そんな順調なバイエルンに起きたのがジャクソンの退場。脈絡のない危険なタックルで一発退場となり、バイエルンは10人となる。
前半の終盤から後半にかけてバイエルンは4-4-1にシフト。ハーフタイムを挟んでオリーズがCF、カールがSHの形に落ち着くことに。少ない人数で攻撃を完結させたくなるところだが、きっちりと背後に抜ける選手が無理なくシュートを打てるようにテンポを整えていたのが印象的だった。
後半はより押し込むフェーズを構築するレバークーゼン。支配的なスタンスをキープしつつ、バイエルンが踏み込んできたらカウンターから反撃。ティルマンの単独抜け出しは追加点の決定的なチャンスだった。
60分に両チームは同時にCFを交代。即効性があったのはバイエルン。ハイプレスから引っ掛けることに成功したケインをきっかけに発動したカウンターを自ら完結し、同点ゴールかと思われたがこれはハンド。この日2回目のハンドでゴールはまたも認められない。
レバークーゼンとしては直後の失点は受け入れ難いところだろう。せっかく見逃してもらったにもかかわらず、再びパスミスから失点。ディアスのゴールでバイエルンがようやく追いつく。
得点直後は組み合う時間帯となり、バイエルンの数的不利はわかりにくい展開になったが、時間の経過とともに再びレバークーゼンが押し込む展開に。それでもケイン、オリーズ、ディアスで攻め切れるバイエルンは怖さを見せていた。しかし、ディアスが抜け出したタイミングでシミュレーションを取られてしまい、バイエルンは9人に。
こうなると押し込み続けるレバークーゼン。93分にホフマンがネットを揺らすがこれはわずかにオフサイド。以降も攻撃を続けるが、こじ開けることはできない。レバークーゼンにとっては2人の数的優位を活かしきれないドロー決着となった。
ひとこと
9人でも簡単に死なないバイエルンは怖い。
試合結果
2026.2.28
ブンデスリーガ
第26節
レバークーゼン 1-1 バイエルン
バイ・アレナ
【得点者】
B04:6′ ガルシア
BAY:69′ ディアス
主審:クリスティアン・ディンガード
