
らしくなさとらしさの両面
トゥールーズはパリに対して真っ向勝負。ミドルブロックをキープしつつ、前線のユニットから一気に相手を捕まえに行く。
パリはこうしたアプローチは上等!という感じ。バックラインでプレスを誘引しつつ、浮いたスペースへ動く形をセットで提示する。クワラツヘリアやガンインなど、ポジションに関係なく浮く選手を作っていく。
敵陣に入っていくことができればチャンスを作れるのはデンベレ。素晴らしいミドルから22分に先制ゴールを決めることに成功する。
これでペースを握ったかに思われたパリだったが、裏への一発のパスにサフォノフが処理ミス。あわやという場面を作ってしまった直後のセットプレーで同点に追いつかれる。一つのほころびから簡単にゴールを許してしまう、らしくないシーンだった。
王者らしくない場面を見せたかと思えば、王者らしい場面も見せることができたパリ。直後にセットプレーで勝ち越しに成功する。ニアでのフリックから抜け出したデンベレが2点目のゴールをゲットする。
このフリックからの抜け出しというパターンは、この試合の後にも見られた場面。次のシーンでは決まらなかったものの、スカウティングが絡んだチャンスメイクだったのかもしれない。
ワンプレーから珍しくバタバタするシーンを許してしまったパリではあったが、ハーフタイムにはきっちりとリード。アドバンテージを握って試合を折り返す。
後半もボールを握るのはパリ。前半に引き続き、自由なポジション取りをしながらパスを引き出すクワラツヘリアが光る。細かくパスを受けるレーンを変えながら、相手の誘導を外すオフザボールは見事というほかない。
トゥールーズは前半以上にボールを取り返すことができない展開。ボールを持った場合も厳しいパリのプレスに遭う。細かい関係性を作りながら勝負していきたいという姿勢は見せるのだが、1枚を剥がして反転のきっかけを作ることができない。
最後の仕上げとなったのはメンデス。左サイドからの細かいドリブルで相手を剥がすことに成功すると、そこからラモスが長いレンジのシュートを決めて追加点を確保。試合を決定づけるゴールを決める。
時間はかかったが、盤面を押さえて試合を制圧することに成功したパリ。王者の貫禄を感じさせる完勝だった。
ひとこと
近い点差でも追いかける方にあまり勝ち筋を感じさせないパリだった。
試合結果
2026.4.3
リーグアン
第28節
パリ・サンジェルマン 3-1 トゥールーズ
パルク・デ・フランス
【得点者】
PSG:22′ 32′ デンベレ, 90+1′ ラモス
TOU:26′ ニコライセン
主審:エリック・ワッテリエ
