
手負いの反撃体制構築
フォレストが連勝、リーズが40ポイントに到達したことで、プレミアの残留争いはロンドン勢の一騎打ちの様相を呈している。トッテナムとしては一刻も早く2026年の初勝利を手にしたい状況だ。
ウルブスは5-3-2でインサイドをプロテクト。トッテナムのバックラインにはボール保持を許容しつつ、中央を閉じる守備を選択する。
インサイドを封鎖されたトッテナムは縦パスからリズムを作れず。シモンズが内側に絞る一方で、大外の幅取りはスペンスとコロ・ムアニが担う形となるが、このレーンで違いを作るにはやや力不足。中央を閉められたから外で勝負、という構図に持ち込めてはいるものの、打開力には欠ける。
さらに問題なのはその先。インサイドに旋回して再侵入する工夫がなく、初期配置のまま外に追いやられ続ける形に。結果としてトッテナムは決定機を作れない時間が長く続く。
一方のウルブスもカウンターで試合を動かすほどの鋭さは見せられず。インサイドを閉じて相手を外に追いやる守備は機能していたが、それ以上の上積みはなく、全体としては淡々とした展開が続く。
後半に入り、よりゴールに近づいたのはウルブス。左右からクロスを上げる形で前半よりもフィニッシュに近い場面を増やしていく。
対するトッテナムはカウンターから反撃を狙うが、DFとの駆け引きで内外の入れ替えができず、決定機には至らない。
さらに苦しいのは負傷者の発生。シモンズが負傷し、前半のソランケに続いて前線の選手を複数失う展開となる。
守備面でも安定感を欠き、ダンソの対応の甘さなどからウルブスに危険な場面を作られる。ドハティが紙一重で触れたリシャルリソンへのクロスに象徴されるように、ボックス内の対応はウルブスの方が安定。トッテナムはクロスのターゲットに対して有効なアプローチができず、苦しい時間が続く。
それでも耐え続けたトッテナムに訪れたチャンスはセットプレー。82分、パリーニャが値千金の先制ゴールを決める。ラインを上げきれなかったドハティの背後を突く形となり、トッテナムに大きな1点がもたらされた。
終盤はドラグシンも投入し、リードを守りに入るトッテナム。ラストプレーとなったジョアン・ゴメスのFKもキンスキーがセーブ。ビッグセーブで試合を締め、トッテナムが2026年の初勝利を手にした。
ひとこと
更なる手負いとなりながらようやく反撃の体勢を作り出した。
試合結果
2026.4.25
プレミアリーグ 第34節
ウォルバーハンプトン 0-1 トッテナム
モリニュー・スタジアム
【得点者】
TOT:82′ パリーニャ
主審:アンソニー・テイラー
