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「10年ぶりではなく、20年ぶりの悲願」~2026.5.5 UEFAチャンピオンズリーグ Semi-final 2nd leg アーセナル×アトレティコ プレビュー

目次

Fixture

UEFAチャンピオンズリーグ
Semi-final 2nd leg
2026.5.5
アーセナル
×
アトレティコ
@アーセナル・スタジアム

戦績

過去の対戦成績

 過去の対戦でアーセナルの1勝、アトレティコの1勝、引き分けが2つ。

Match facts from BBC sport

Match facts
  • アーセナルはアトレティコとのCLではここまで無敗。今年のリーグフェーズでの4-0での勝利と先週のドロー。シメオネのアトレティコに対して、CLで3試合連続で無敗を記録した監督はマウリシオ・サッリとカルロ・アンチェロッティの2人だけ。
  • アトレティコがこの試合に勝てなければ今季3回目の対戦でアーセナルに未勝利ということになる。同一相手に対して同じシーズンで3回以上勝てないのは2022-23のレアル・マドリー相手以来。
  • アーセナルは直近8試合のスペイン勢とのCLで無敗(W7,D1)。1992-93以降にスペイン勢相手にこれより長い無敗を記録したのは2006-2014に16試合連続を記録したチェルシーだけ。
  • アトレティコは直近7試合のCLでのイングランド勢とのアウェイゲームで6敗(W1)。直近4試合は連敗ちゅう。今季のエミレーツでの敗戦はヨーロッパ大会におけるクラブで最も大きい得点差タイでの敗戦。
  • ヨーロッパカップ/CLでアウェイでの1st legで敗戦を回避した場合、アーセナルは過去10回中8回は勝ち上がりに成功。直近5回はいずれも勝ち上がり。例外は1992-93のRound16のベンフィカ戦と2003-04のQFのチェルシー戦。
  • アーセナルは2006年以来のCLファイナルを狙う。もし達成すれば、2014年に40年ぶりのカムバックを果たしたアトレティコ以来ヨーロッパカップ/CLにおいてのカムバックとしては最も長い期間での帰還となる。英国記録としては2005年に20年を記録したリバプール以来になる。
  • アトレティコはCL決勝に辿り着けたディエゴ・シメオネ政権下では3回目。同じクラブを率いてこれより多くファイナルにたどり着いたのはマンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソンとユベントスのマルチェロ・リッピの2人だけ。いずれも4回。
  • アーセナルは直近23試合のCLで2敗のみ(W17,D4)。いずれも昨季の準決勝のPSGが相手。今季は13試合をプレーして未だ敗れておらず、14試合になればクラブ記録となる。
  • アーセナルはミケル・アルテタ政権下のCLで1試合平均0.65失点。20試合以上指揮した監督としてはフランク・ライカールト(0.68)を抜いて最も少ない失点率。
  • フリアン・アルバレスはCLのキャリアにおいて80分に1回はゴールかアシストを記録(2710分で25G.9A)している。20得点以上に関与しているストライカーとしてはエーリング・ハーランド(74分)に次いで率が高い。
  • 今季のCLでの14試合でアルバレスは14得点(10G,4A)に関与。全選手の中で最もハイインテンシティプレス(899)の回数が多く、チームにおけるハイインテンシティプレスの割合(16.1%)も全選手の中で最も高い。
  • デクラン・ライスは1st legで最多のパス成功数(83)を記録しただけでなく、12本のラインブレイクパスと12回のプログレッシブキャリーを記録。アウェイのレバークーゼン戦に続いて10本以上のラインブレイクパスと10回以上のプログレッシブキャリーを記録したのは2回目。3回すでに記録しているヴィチーニャを除けば最多。
  • 被枠内シュートのxGに基づくと、昨季の開幕以降、ダビド・ラヤは今季最も多くのゴールを防いでいるGK(+9.9 -xG:22.9に対して13失点)。この間のクリーンシートも14で最多。
  • アントワン・グリーズマンは出場すれば128試合目の欧州メジャーコンペへの出場。フランス人選手としてはカリム・ベンゼマ(152)、ティエリ・アンリ(135)、クロード・マケレレ(130)に次いで4番目に多い数字。カリム・ベンゼマ(98)、キリアン・エンバペ(78)、ティエリ・アンリ(58)と並び欧州コンペで50得点以上記録している4人のフランス人選手のうちの1人でもある。
  • ヴィクトル・ギョケレシュは2017-18のローマ戦と2021-22のビジャレアル戦のサディオ・マネ、2020-21のパリ戦のリヤド・マフレズに続き、CL準決勝の2つのレグでいずれも得点を記録したプレミアのチームにおける3人目の選手になる可能性。

スカッド情報

Arsenal
  • マルティン・ウーデゴール(?)
  • カイ・ハヴァーツ(打撲)
  • ミケル・メリーノ(脚)
  • ユリエン・ティンバー(筋肉)
Atletico
  • ジュリアーノ・シメオネ
  • フリアン・アルバレス
  • アレクサンダー・セルロート
  • ニコ・ゴンサレス
  • ホセ・マリア・ヒメネス
  • パブロ・バリオス

予習

CL SF 1st leg アーセナル戦

第34節 バレンシア戦

予想スタメン

展望

ブーストの時間をどこまで増やせるか

 2006年以来、20年ぶりのファイナル進出を狙うアーセナル。立ちはだかるアトレティコは、決勝に進めば2016年以来、10年ぶり。どちらも長らく遠ざかっている夢舞台に向けた一戦となる。

 ミッドウィークは大幅なメンバー変更を敢行したアトレティコ。グリーズマンこそ途中投入されたが、基本的には全員入れ替えと言っていいレベルでバレンシアに勝利した。よって、この試合は参考外と考えていいだろう。1st legのプレビューを貼っておくので、こちらも復習に使ってほしい。

 1st legを踏まえると、まずアトレティコはどのように前進手段を確保するかがポイントになる。セルロートを起用できなかったため、ロングボールを軸とした前進は未知数ではあるが、サイドからの一発の裏抜けも機能しきらなかった。とりわけインカピエと対面したジュリアーノは、持ち味を出すのに苦しんでいた印象だ。

 逆サイドのルックマンは、より有効な攻め筋となる可能性を示している。単純にジュリアーノよりもスピードに乗っていない時にできることが多く、対面が予想されるホワイトはアーセナル攻略の上で狙いどころになる。1st legではカウンターでスピードを上げきれないなど、ややコンディション面に不安も見られたが、1週間のインターバルを経て、今節でどこまで本来のキレを出せるかが鍵になる。

 中央でタメを作る役割としては、やはりグリーズマンの存在が重要。1st legで良かった時間帯は彼が降りてボールをさばく場面が目立っていた。彼の降りる動きでアーセナルに迷いを生じさせることができれば、サイドからの進撃は一気にスムーズになる。

 前線の用兵も気になるポイントだ。負傷の影響でやや駒不足感があり、1st legではルックマンなど本来途中で交代する試合が多い選手もフル出場していた。交代でのテコ入れが遅れたことで、ハイプレスから流れを掴んだ時間帯も短かった印象がある。早い時間帯からの交代で強度を維持できれば、より長く主導権を握る時間を作れるかもしれない。カウンターの質という意味ではアルバレスの状態も注視。彼が負傷交代しなければ、1st legのブーストがかかる時間はもっと長かった可能性もある。

 受け切る展開にはやや不安が残るアトレティコ。理想はハイプレスでアーセナルのポゼッションを阻害し、そのままカウンターで仕留める形を敵陣で完結させること。そのための強度とキレを、この1週間でどこまで取り戻せるかが鍵となる。

奥行き作りで目処が立つかどうか

 1st legは、押し込まれた時間帯を除けばアーセナルの試合運びは悪くなかった。アトレティコのブースト時間をいかに短くし、効果を薄めるかが重要になる。

 プレスを無効化する最も有効な手段は、ひっくり返して一気にゴールへ向かう形だろう。前節のフラム戦ではその成功例を示している。2点目のようにサイドに流れるギョケレシュを起点とする形は、この試合でも重要になる。

 サイドにボールをつけてWG主体の攻撃を組み立てるのは前提として、その上でギョケレシュが背後へ抜け出す動きを見せることができれば攻撃に奥行きが生まれ、アトレティコのハイプレスへの牽制にもなる。フラム戦のようにゴールまで至らなくとも、ロングボールを収めて時間を作れるだけでも十分に価値がある。

 単純にスタートからサイドに張るよりも、相手の最終ラインの押し上げに逆らうタイミングでの抜け出しの方が効果的かもしれない。前節はプビルをSBにスライドさせたタイミングでだいぶ威力を無効化された印象。フィジカルで押し切るのではなく、タイミングの駆け引きでギャップを生み出せればこうした対策にも新しい切り口で挑む事ができる。

 低い位置でのプレス回避にはウーデゴールの存在は不可欠だろう。エゼとの併用は悩ましいが、ボール保持の安定という意味では共存も十分にあり得る。サカとの関係性を考えても、ウーデゴールは外せないピースだ。

 ルッジェーリとルックマンの並びを変えないのであれば、フラム戦で調子が上がる兆候を見せたサカが右サイドで優位に立てる可能性は高い。アトレティコ側に2人でマークに来る意識がある分、空くホワイトをどう使うかは重要なポイントになる。フラムほど脆くはないが、今のアトレティコであれば引いたブロックも攻略可能だろう。押し込む時間を長く保ち、リスクを管理しながらトライを積み重ねたい。

 泣いても笑っても、これがエミレーツでの今季CLラストゲーム。無敗で突き進んできた勢いそのままに、この大一番を制したい。10年ぶりに決勝を祝う相手の姿を見送るのではなく、20年ぶりの歓喜をホームの観客と祝う夜にしたいところだ。

【参考】
https://www.bbc.com/sport/football/premier-league

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