
10年ぶりの切符を勝ち取ったのは
世界で最も高価なサッカーの試合と言っても過言ではないプレミア昇格プレーオフ。今年のファイナルは5位と6位の対決となった。
ややこしい事情がありながら“逆転”でプレーオフ進出を決めたミドルズブラとミルウォール。そのミルウォールを下して勝ち上がってきたハルとの一戦だ。どちらが勝っても、来季プレミア20枠目はヨークシャー地方のクラブがロンドン勢から奪い取る形となる。
共にフォーメーションは3-4-3。ミラー気味の組み合わせからチャンスを探っていく形となる。ミドルズブラはズレを作ることでハルを攻略しにいく。3バックの一角であるマランダが中盤へ入ることで、4バック気味へシフトする。
前がかりにプレスへ行ったハルだったが、噛み合わせをずらされたことでプレスのきっかけが消失。ここからミドルズブラにインサイドへのパスを次々と差し込まれるようになってしまう。
保持に転じた際もハルは苦戦が先行。前線のマクバーニーへのロングボール頼みのプランとなっていくが、そもそもマクバーニーへボールが入らない場面も目立ち、かなり苦しい展開となる。
結局のところ、主導権を握ったのはミドルズブラ。間延びしたハルのDF-MF間のスペースと背後を自在に使いながら敵陣へ侵入していく。
後半もミドルズブラがハイプレスからスタート。ハルはロングボールの機能性の低さが相変わらずで、なかなか前線に起点を作ることができない。ミドルズブラはセットプレーも含めて大きなチャンスを作っていく。
この日のウェンブリーは猛暑。飲水タイムが設けられる気候の中で、70分付近から試合全体の出力は低下。ファウルなどで細かく止まる場面も増えていく。そうした中でも優勢だったミドルズブラが、ハルの守備ブロックを削りながらチャンスを探っていく展開となった。
しかし、ハルも少しずつ交代選手を軸にカウンターからのチャンスメイクを増やしていく。途中投入の平河は、サイドでのアイソレーションを中心にスピードで相手を揺さぶっていく。
このまま延長戦かと思われた試合の中で、後半追加タイムに違いを生み出したのはハル。左サイドから素早くクロスを上げ切った平河がGKのエラーを誘い、最後はマクバーニーがこぼれ球を押し込むことに成功する。
どちらが勝ち上がっても10年ぶりとなるプレーオフ制覇。その切符を掴み取ったのはハル。6位からの大逆転でプレミアへの切符をもぎ取ることに成功した。
ひとこと
見事にワンチャンスをものにしたハル。平河も大きな仕事をやってのけた。
試合結果
2026.5.23
EFLチャンピオンシップ
昇格プレーオフ 決勝
ハル・シティ 1-0 ミドルズブラ
ウェンブリー・スタジアム
【得点者】
HUL:90+5′ マクバーニー
主審:ジャレット・ジレット
