
本番直前にギリギリの仕上げ
オランダの4-2-3-1のフォーメーションに対して、ウズベキスタンは比較的好戦的なプレスに出てきたなという立ち上がり。バックラインで左右に揺さぶりつつ、後方からキャリーする形を模索するオランダに対して、ウズベキスタンはかなり高い位置から咎めに行くことにトライする。オランダの欧州予選の対戦相手は、ある程度ボールを持たせる前提で構えるチームが多かった。その点ではウズベキスタンはより高い位置から粘り強くプレスを仕掛ける場面が少なくなかった。
オランダは前に出てくる相手に対してもきっちりと前進のきっかけを作ることに成功。サマーフィルの抜け出しやガクポのバックドアなど、ライン間や背後のところから一気に攻撃を加速させていく。
プレスをひっくり返される経験を経て、少しずつプレスが沈静化していくウズベキスタン。前進のきっかけを作れず、反撃のチャンスもなかなかつかめないのが苦しいところでもある。
押し込む状況を作ったオランダは左のガクポからのファークロスを軸に勝負。1on1を制したところからファークロスを通し、あわやというところまで持ち込むことができていた。少しずつ安定して攻め筋を作ることができたオランダは、右サイドのスピード勝負でサマーフィルが勝利。PKを獲得し、このチャンスをガクポが仕留めて先制点を奪う。
ウズベキスタンはプレスの圧力を上げていくことで反撃のチャンスを狙う。しかし、オランダは大きな展開で逃がしながらいなすなど、押し込む局面を安定して作ることができる。
保持の機会を得ることもなくはなかったウズベキスタンは、鋭いフィードから左右に散らしながら押し返していく。長いレンジのキックや相手を誘引できるシュクロフのコントロールは面白かったが、なかなかゴールに向かうシーンまでは作れない。
後半もオランダのポゼッションから試合はスタート。ウズベキスタンは強いプレスに出ていく入りだったが、オランダはゆったりとプレスを回避することで対応する。
CFにブロビーを入れたことによって、ゴリゴリとインサイドに入り込むような強引な切り拓き方を見せていたオランダ。オフサイドではあるが、あわやというシーンを作り出す。
ウズベキスタンの反撃を封殺し、落ち着いた対応を見せていたオランダだったが、カウンター対応時にハンドを犯したティルが決定機阻止で一発退場。終盤に数的不利に追い込まれる。
押し込まれる機会が増えたオランダは終盤にまさかの失点。中央での細かいパス交換からロブ性のパスで抜け出したセルゲエフのゴールで追いつかれる。
窮地となったオランダだが、最後の力を振り絞って攻め上がると、セットプレーの場面でホールディングのファウルを奪取。もぎ取ったPKを決めたのはガクポ。土壇場でゴールを決めたオランダが、本番前になんとか勝利をものにした。
ひとこと
加速のきっかけを作るのはうまいけど、仕留める精度の足りなさも感じるオランダだった。
試合結果
2026.6.8
国際親善試合
オランダ 2-1 ウズベキスタン
アイカーン・スタジアム
【得点者】
NED:32′(PK) 90+8′(PK) ガクポ
UZB:90+2′ セルゲエフ
主審:アリッサ・ペニントン
